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ブリーダーズGC前哨戦、星雲賞はラプレが優勝

  • 2010年07月21日
  • パドックでのラプレ
    パドックでのラプレ
  • 1周目スタンド前
    1周目スタンド前
  • ラプレが力強く伸びて優勝
    ラプレが力強く伸びて優勝
  • 喜びの口取り
    喜びの口取り
  • 優勝馬関係者の皆さん
    優勝馬関係者の皆さん

 7月15日、門別競馬場ではブリーダーズゴールドカップ(Jpn2)の前哨戦、第7回星雲賞(H2)[パイロ賞]が行われた。

 今年は12頭の古馬が集結。JRAで6勝を挙げたリスティアダーリン、ホッカイドウ競馬転入後2戦2勝のアルテマイスター、エリザベス女王杯(G1)の勝ち馬タレンテイドガールを祖母に持つ良血馬マチカネノワキが人気を集めた。

 レースはタキオンバッハが逃げ、558kgの大型馬マチカネノワキが先行、人気のアルテマイスター、リスティアダーリンは先行馬を見ながら好位~中団を追走し、追込馬ラプレが後方で脚をためる展開。直線に向くとマチカネノワキ、ミスティックダイヤが早め先頭に立ち、インを突いてアルテマイスターもすかさず進出。混戦の中、五十嵐冬樹騎手の豪腕に応えて外からラプレが力強く伸び、他馬をまとめて交わし去った。人気のアルテマイスターは2着、マチカネノワキは3着に敗れた。

 ラプレはこれまで2008年の北海優駿(H1)で3着、2009年の赤レンガ記念(H2)2着の実績があり、待望の重賞初制覇。安定感たっぷりの末脚が身上だ。

 騎乗した五十嵐冬樹騎手は表彰式でのインタビューで、「騎乗前からチャンスはあると思っていました。追い出してからの反応も良く、最後まで頑張って走ってくれましたね。これからも良い競馬をしてくれると思うので、応援宜しくお願いします。」

と、レースを振り返って話した。ラプレを管理する桑原義光調教師、五十嵐冬樹騎手は昨年のゴッドセンドに続き、同レース2連覇を成し遂げた。

 ラプレの生産は日高町のサンシャイン牧場。門別競馬場へ応援に駆け付けた同牧場繁殖責任者の小川さんは、「近走は届かないレースが多かったので、溜飲が下がる思いです。直線で伸びてきた時は応援にも力が入りました。展開も向きましたが、よくとらえてくれましたね。牧場時代は順調に育ちました。マーベラスサンデー産駒ですし、じっくり力を付けていくタイプだと感じています。これからも無事に走って欲しいです。」と、喜びを語った。

 過去には東京、中山、阪神、大井、川崎、水沢など全国各地の競馬場で奮闘を重ね、5歳夏、故郷門別の地で見事栄冠を勝ち取った。古馬となってからメキメキと頭角を現すマーベラスサンデー産駒らしく、キャリアを重ねてよりパワフルになっている印象だ。今後の更なる飛躍に期待したい。