馬産地ニュース

セレクションセール1歳が開催される

  • 2010年07月21日
  • 最高価格馬ホクトペンダント21
    最高価格馬ホクトペンダント21
  • ミスカースティーの21
    ミスカースティーの21
  • G1表彰
    G1表彰
  • KCタン氏も購入
    KCタン氏も購入
  • せり風景
    せり風景

 HBA日高軽種馬農業協業組合が主催する「セレクションセール/サラブレッド1歳」が7月20日、好天に恵まれた新ひだか町静内神森の北海道市場で開催された。

 9頭の欠場はあったものの上場頭数は245頭(牡170頭、牝75頭)。売却頭数は141頭(牡105頭、牝36頭)で売却率は57.55%を記録した。総売上は1,532,160,000円(前年比231,105,000円増)を売り上げ、3年連続のアップ。ここ10年間では2番目の取引となった。平均価格は1,009,905円増の10,866,382円だった。荒木正博同農協組合長は「多くの方にご来場いただき、本当に感謝しています。不安定な経済状況の中、多くの購買をいただきましたことを感謝いたします。今回の結果には満足しています」と1日をふり返った。

 税抜き20,000,000円台は8頭。最高価格馬は浦河町の酒井牧場が生産した「ホクトペンダント21」(牡、父フジキセキ)。2006年の函館スプリントS(G3)を制したビーナスラインの全弟で、母も1996年の桜花賞5着馬ホクトペンダント。高いレベルで堅実なフジキセキ産駒に加え、多くの活躍馬を抱えるファミリーということが評価され、28,350,000円で(有)ローズヒルが落札した。

 これに続いたのは、浦河町の日の出牧場が生産した「ミスカースティーの21」(牡、父アグネスタキオン、浦河・日の出牧場生産)。一昨年の阪神C(Jpn2)を制したマルカフェニックスの半弟という血統で、愛知県の加藤守氏が26,250,000円で落札した。

 3番目の高額取引は2頭。新冠町の大栄牧場が生産した「ナイストレビアン2009」(牡、父ブライアンズタイム)。今春の新潟大賞典(G3)を制したゴールデンダリアの半弟という血統で、安平町のノーザンファームが24,150,000円で、また日高町の(有)天羽牧場が生産した「オールマイティの2009」(牡、父キングカメハメハ)は祖母が桜花賞馬ファイトガリバーという血統。同じく24,150,000円で(有)ビッグレッドファームが落札した。

 その他注目されるところでは現役活躍中のスーパーホーネットの半弟「ユウサンポリッシュの2009」(牡、父ダイワメジャー)は東京都の鈴木昭昨氏が18,900,000円で購入。また2000年の秋華賞(G1)に勝ったティコティコタックの半弟「ワンアイドバンブーの2009」(牡、父アドマイヤムーン)は13,650,000円で東京都のジャパンフードビジネス(株)が、

またJBCスプリント(G1)優勝マイネルセレクトの半弟「ウメノアスコットの21」(牡、父プリサイスエンド)は(株)サラブレッドクラブセゾンが12,600,000円で、また同フジノウェーブの半弟「サニートロワ」(牡、父フレンチデピュティ)はY・Y・Blood Stockが15,960,000円で落札した。

 団体購買はJRA日本中央競馬会が10頭(牡3頭、牝7頭)を総額85,995,000円で購入。またシンガポール在住のK・C・Tan氏が近親にダービー馬ジャングルポケットのいる「ダンジグジョイの2009」(牡、父バゴ)を6,090,000円で購入している。