馬産地ニュース

セレクトセール当歳が開催される

  • 2010年07月14日
  • アコースティクスの2010
    アコースティクスの2010
  • アコースティクスの2010~2
    アコースティクスの2010~2
  • フェスタデルドンナの2010
    フェスタデルドンナの2010
  • データの2010
    データの2010

 日本競走馬協会主催の「セレクトセール2010」が7月12、13日の両日、苫小牧市のノーザンホースパークで開催されている。

  13日は当歳市場。上場頭数は208頭(牡140頭、牝68頭)。売却頭数は141頭(牡97頭、牝44頭)。67.8%の売却率で総売上は3,339,000,000円を記録した。平均価格は23,680,851円。2日間開催だった当歳市場を1日に凝縮して臨み、売却率の微増、平均価格の微減という結果になった。吉田照哉日本競走馬協会副会長は「当歳市場は、購買者の熱の入り方が違う。日本では、当歳で馬を買い求める習慣が身についており、こうした流れは一気に断ち切れるものではない」と話し、来年も当歳市場と1歳市場を平行して行ないたい考えを示した。

  最高価格馬は112,000,000円で島川隆哉氏が落札した「アコースティクスの2010」(牡、父ネオユニヴァース)。昨年のダービー馬ロジユニヴァースの全弟という血統で、3代母ソニックレイディは全欧3歳牝馬チャンピオンという血統だ。5,000万円からスタートすると会場のあちらこちらから声がかかり、1億円を超える頃から一騎打ちに。最後は島川氏が長いせり合いを制した。「思ったよりも高くなってしまったが、購入できてよかった。期待しています」と控えめながらも自信をのぞかせた。

  続いたのは“スカーレットファミリー”の「フェスタデルドンナの2010」(牡、父ゼンノロブロイ)。父がブレイク中のゼンノロブロイということに加えて、半兄のクォークスターが先のラジオNIKKEI賞2着するなどファミリーも活気づいている。代理人(グローブエクワインマネージメント(株))を通して105,000,000円で購入した山本英俊氏は「血統も、馬体も良い馬でした。当歳で買いたくなるような馬ですね」と印象を語った。

  また南米アルゼンチンの名門ファミリーを母系にもつ「データの2010」(父、ディープインパクト)は島川氏が92,000,000円で落札。「ディープインパクトの仔はどれも良いけど、この馬はどうしても欲しかった馬」と表情を緩めた。

  そのほか、母の兄姉にアドマイヤグルーヴやフォゲッタブルがいる「ソニックグルーヴの2010」は近藤利一氏が80,000,000万円で、サンテミリオンの半弟「モテックの2010」(牡、父ハーツクライ)は70,000,000円で金子真人ホールディングス(株)が、新種牡馬メイショウサムソン産駒で半姉にラインクラフトがいる「マストビーラヴドの2010」は松本好雄氏が47,000,000万円で、それぞれ落札した。
(価格は消費税抜き)