日本競走馬協会主催の「セレクトセール2010」が7月12日から2日間のスケジュールで苫小牧市のノーザンホースパークで開催されている。

 　12日は1歳市場。上場頭数は214頭（牡137頭、牝77頭）。売却頭数は173頭（牡111頭、牝62頭）で売却率80.8%を記録した。総売上は3,157,100,000円(前年比457,700,000円増)を売り上げた。昨年比58頭増の上場頭数で、売却率は2.6ポイント増。平均価格は3,877,097円減の18,249,133円だった。吉田照哉日本競走馬協会会長代行は「あいにくの雨で、価格的に突出した馬はいなかったが、幅広い範囲で隔たりなく売却された。市場全体が成熟した印象を受けたが、現在の経済状況下で、この結果はとても満足している」とこの日をふり返った。

 　最高価格馬は66,000,000円で金子真人ホールディングス(株)が落札した「アイルドフランスの2009」（牡、父ディープインパクト）。母が仏重賞勝馬という血統で叔母のダイヤモンドビコーは2002年のJRA賞最優秀4歳以上牝馬。

 　続いたのは2頭。南関東のクイーン賞勝馬を母に持つ「ビーポジティブの2009」（牡、父クロフネ）と半姉にアドマイヤキッスがいる「キッスパシオンの2009」（牡、父ディープインパクト）。ともに60,000,000円で、前者は近藤利一氏が、後者は宇田豊氏が落札した。また牝馬では重賞入着馬を母に持つ「ピンクプルメリアの2009」（牝、父ディープインパクト）を森田藤治氏が39,000,000円で落札した。 

　その他の注目馬では交流重賞7勝のプリエミネンスが米国で産んだ「プリエミネンスの2009」（牡、メダリアドーロ）はダーレー・ジャパン(株)が40,000,000万円で、ロジックの半弟「エイプリルドラマの2009」（牡、父クロフネ）は14,000,000円で(株)サラブレッドクラブセゾンによって落札され、ファイングレインの全弟「ミルグレインの2009」は18,000,000円で西川光一さんに、ブラックホークやピンクカメオの半弟「シルバーレーンの2009」（牡、父アドマイヤムーン）を15,000,000円で(有)ディアレストクラブが購入した。

 　団体購買ではJRA日本中央競馬会が4頭（牡4頭）を総額48,500,000円で落札している。