馬産地ニュース

障がい者乗馬大会開催~ライディングヒルズ静内

  • 2010年07月13日
  • 大会参加者の皆さん
    大会参加者の皆さん
  • 競技の様子
    競技の様子
  • 表彰式
    表彰式
  • ホースクリニシャン・宮田さんによるエキシビジョン
    ホースクリニシャン・宮田さんによるエキシビジョン
  • 大会前日には障がい者乗馬に関する講習会が行われた
    大会前日には障がい者乗馬に関する講習会が行われた

 7月11日、ライディングヒルズ静内では新ひだか町誕生5周年記念事業・第2回ライディングヒルズ静内障がい者乗馬大会(主催 ライディングヒルズ静内障がい者乗馬大会実行委員会)が開催された。

  今年は第1回大会から約2倍増の41名の選手が参加。当日は約110名のスタッフ・ボランティアが運営にあたり、選手のご家族も応援に駆けつけ、総勢200名近いにぎやかな大会となった。

 快晴の空の下、午前10時より競技がスタート。ジムカーナ、スラローム、トップスコア、部班の順に行われた。午後にはホースクリニシャンの宮田朋典さんによるエキシビジョン「馬と仲良しになる方法」と題した調教プログラムも披露され、終日盛りだくさんの内容が組まれた。

  競技は馬を曳く“リーダー”と、馬の脇でサポートをする“サイドウォーカー”が選手に付き、十分な安全確保をした上で進行。不安や緊張を感じる選手には周りのスタッフが優しく声をかけ、心を一つにして競技の成功を目指した。馬と呼吸を合わせて横木やクランクをクリアすると、馬上から白い歯がこぼれるのが見えた。 

 選手の負担を配慮し、競技終了後にはその都度表彰式が行われ、会場からは幾度となく温かい拍手が沸き起こった。審査員特別賞を受賞した燕寿哉さんは、「賞をもらえて嬉しいです。馬のことをよく理解してきたし、今日の内容にはすごく満足しています。自分の合図がもっと馬に届いてくれるといいですね。来年も是非参加したいです。」と、喜びを語っていた。動作がうまくいかない時は“ちょっと待って”と大きな声で意思を伝え、勇敢に課題に向かっていく姿勢が高く評価された。

  大会審判長の太田恵美子さんは大会終了後、「前大会に参加していた選手は技術が上がっていました。来年に向けて練習を積んで、少しでも上達して欲しいと思います。大会運営の面ではバリアフリーの施設をはじめ、サポート体制が充実しており、安全で楽しい乗馬ができていたと思います。障がいのある方にとって、乗馬の発表の場として大会意義は非常に大きいと思いますし、今後、参加者が増えて欲しいです。また、沢山の善意ある方による協賛があり、牧場関係者の力添えも大きく、随所に馬産地のパワーを感じました。」と、感想を話していた。馬産地の強みも存分に生かされた大会となったようだ。

  今大会の大会長を務めた栃窪直人さんは、「参加者全員ケガなく、無事に大会を終えることが出来て良かったです。大会の参加者、スタッフ、ボランティア、協賛していただいた皆さんに感謝します。乗馬大会をきっかけにいろいろな方と交流の輪が広がってくれれば嬉しいです。」と、安堵の表情を浮かべていた。大会中は全国から集まった障がい者乗馬に携わる方々による意見交換も活発で、今後も障がい者乗馬の発展のために欠かせないイベントとして、この大会が有効に機能していくだろう。

 

 各競技優勝者と特別賞受賞者は以下の通りです。

 

第1競技 レインズ賞・ジムカーナA 第1位 菅原 広重

第2競技 静内軽種馬振興会長賞・ジムカーナB 第1位 塚田 政彦

第3競技 重症心身障害児者を守る会賞・ジムカーナC 第1位 桜井 幸子

第4競技 社会福祉法人静内ペテカリ賞・スラロームA 第1位 塚田 政彦

第5競技 新ひだか町長杯・スラロームB 第1位 桜井 幸子

第6競技 新ひだか町教育委員会教育長杯・トップスコアA 第1位 松原 理佳

第7競技 社会福祉協議会会長賞・トップスコアB 第1位 住野谷 章博

第8競技 加藤ステーブル賞・部班A 第1位 大友 司

第9競技 ライディングヒルズ静内賞・部班B 第1位 須賀 愛花

 

実行委員会特別賞 須賀 愛花

審判員特別賞 燕 寿哉

大会MVP 菅原 広重

(敬称略)