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2010年最初の2歳重賞、栄冠賞が行われる

  • 2010年07月07日
  • 直線で他馬を突き放して快勝
    直線で他馬を突き放して快勝
  • パドックでのクラーベセクレタ
    パドックでのクラーベセクレタ
  • 引き揚げてくるクラーベセクレタ
    引き揚げてくるクラーベセクレタ
  • 口取りには大勢の関係者が収まった
    口取りには大勢の関係者が収まった
  • 優勝馬関係者の皆さん
    優勝馬関係者の皆さん

 7月6日、門別競馬場では今年全国初となる2歳重賞・第35回栄冠賞(H2)[マンハッタンカフェ賞]が行われた。

 今年はフレッシュチャレンジ競走を勝ち上がった13頭がエントリー。牡馬は2頭で、牝馬が大多数を占めた。門別1200mの持ち時計で最上位に立つクラーベセクレタ、新種牡馬スニッツェル産駒で、8馬身差の圧勝デビューをとげたフロレアル、ハイレベルの初戦を飾ったリリカルストーリーが人気を集めた。今後の2歳戦線を占う注目のレースであり、多くのファン、関係者がレースを見守る中、発走を迎えた。 

 スタンドから向正面が見えないほど濃い霧の中でレースはスタート。クイックスターがハナを奪い、クラーベセクレタが2番手を追走。縦長の展開で、各馬直線へ。クイックスターが粘り込みを図ろうとしたところ、クラーベセクレタが鋭く抜け出し、そのまま後続を寄せ付けずにゴールインした。2着には逃げたクイックスターが踏ん張り、マツリバヤシが3着に入った。勝ち時計は昨年の優勝馬オノユウよりも0.1秒早く、霧に包まれた競馬場を晴らすかのような、鮮やかな勝ちぶりが光った。

 騎乗した佐々木国明騎手は表彰式のインタビューで、「初めての騎乗ですし、キャリアもまだ1戦ですから、どんな競馬になるか楽しみにしていました。廣森調教師の指示通り先団のいいポジションをキープし、直線でも素直に伸びてくれましたね。今後も活躍すると思いますので、応援宜しくお願いします。」と答え、満足のいく競馬ができたようだ。

 クラーベセクレタの生産は安平町のノーザンファーム。門別競馬場ではスタッフが大声援を送っていた。調教主任の広瀬春行さんは、「1番人気を背負いながら、よく勝ってくれました。素軽い動きをする馬なので、芝でも大丈夫だと思います。これからが楽しみな馬です。」と、喜びを語っていた。

 今後は7月24日(土)、函館競馬場で行われるラベンダー賞(芝1200m)を目指すとのこと。本馬の母シークレットルームは現役時代芝1200m戦で2勝をマークしており、初の芝でも十分に能力を発揮できるだろう。