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アジュディミツオーに半妹が誕生

  • 2010年06月25日
  • オリミツキネン2010~1
    オリミツキネン2010~1
  • オリミツキネン2010~2
    オリミツキネン2010~2
  • オリミツキネン2010~3
    オリミツキネン2010~3
  • オリミツキネン2010~4
    オリミツキネン2010~4
  • 母オリミツキネンの周りを元気に走り回っていた
    母オリミツキネンの周りを元気に走り回っていた

 東京大賞典(G1)2回、川崎記念(G1)、かしわ記念(G1)、帝王賞(G1)と、地方所属馬として最多のG1(Jpn1)5勝を挙げ、2005年、2006年のNAR年度代表馬に選ばれたアジュディミツオー(牡9歳、父アジュディケーティング)の母オリミツキネン、今年は4月29日にキングヘイローの牝馬が誕生した。

 本馬の父キングヘイローは、父ダンシングブレーヴ、母グッバイヘイローという良血でデビュー前から注目を集め、新馬戦→黄菊賞→東スポ杯3歳ステークス(G3)とデビュー3連勝を飾った。皐月賞(G1)2着、日本ダービー(G1)14着、菊花賞(G1)5着とクラシックを勝つことは出来なかったが、古馬となってから東京新聞杯(G3)、中山記念(G2)と重賞を2連勝。6歳(現5歳)の春、11度目のG1挑戦となる高松宮記念(G1)で悲願のG1制覇を果たした。通算成績27戦6勝。

 2001年より優駿スタリオンステーションで種牡馬入りし、産駒のカワカミプリンセスがオークス(G1)、秋華賞(G1)と牝馬クラシック二冠を制した他、ローレルゲレイロが高松宮記念(G1)を制し、高松宮記念(G1)親子制覇を果たすなど人気種牡馬として毎年活躍馬を送り出している。

 本馬の母オリミツキネンは地方18戦6勝。2000年よりひだか町の藤川ファームで繁殖入りした。初仔のアジュディミツオーの全兄弟、4番仔のドリームマイスター(牡5歳、父アジュディケーティング)が中央4勝、5番仔のアースワンハート(牡4歳、父アジュディケーティング)が中央3勝を挙げて活躍中だ。2006年より新冠町の佐藤信広牧場に移動して繁殖生活を送っている。佐藤牧場に移動してからの初の産駒となるベストフューチャー(牝3歳、父ロージズインメイ)は先日デビューを果たした。

 「母のオリミツキネンが大きな馬なので、配合相手にはコンパクトなタイプを選んでいます。牝馬なので少し薄手ですが良い馬ですよ。父が芝で活躍したキングヘイローですが、見た目からはダートの方が合うかもしれませんね。密かに楽しみにしているんですよ。」と語ってくれたのは佐藤信広さん。どんな走りを見せるか、今かデビューが楽しみだ。