馬産地ニュース

JRAサマーステージ~函館競馬が開幕~

  • 2010年06月21日
  • 新スタンドのグランドオープンを迎えた函館競馬場
    新スタンドのグランドオープンを迎えた函館競馬場
  • パドックシアター
    パドックシアター
  • レースに出走する前の馬を間近に見ることができる「はなみち」
    レースに出走する前の馬を間近に見ることができる「はなみち」
  • 馬と触れ合える「ふれあいパドック」
    馬と触れ合える「ふれあいパドック」
  • メイクデビュー函館で勝利したスニッツェル産駒のルリニガナ
    メイクデビュー函館で勝利したスニッツェル産駒のルリニガナ

 19日、JRA北海道シリーズが、新スタンドのグランドオープンを迎えた函館競馬場で開幕した。この日は朝早くから多くの競馬ファンが正門前へと詰めかける中、JRAナビゲーターを務める大泉洋さんや、現在、リーディングジョッキーをひた走る横山典弘騎手などがテープカットをすると、大きな拍手が起こった。

 開門早々、JRA初となるパドック観覧席はファンで埋まり、指定席も早い時間に完売。この日は海からの霧が競馬場を覆い尽くす時間もあったが、芝生席にシートをひいてのんびりと競馬を楽しむ家族連れの姿も見られていた。

 パドック観覧席だけでなく、パドックとコースを結ぶ通路を、仕切り無しで公開した「はなみち」や、パドックより低い場所で馬たちの足下を観察することができる「ダッグアウトパドック」と、馬を間近で見られる場所が多いのも新装函館競馬場の特徴の一つ。また、「ふれあいパドック」で行われている乗馬や、馬車には子供が率先して跨り、初めて触れるであろう馬の暖かさや、その大きさなどを感じ取っていた。

 夏競馬注目の2歳メイクデビューには、11頭が出走。2番人気に支持された新種牡馬スニッツェル産駒のルリニガナ(牝2、美浦・伊藤大)が直線で抜け出し、産駒のJRA初勝利を飾った。

 生産者でまた、オーナーでもある新冠・川島牧場の川島伸二社長は、「仕上がりも良かったですし、好走を期待していただけに、応援に来て本当に良かったなと思います」と満面の笑みを浮かべていた。

また、育成を手がけた小国ステーブルの小国和紀代表は、「5月まで牧場で乗り込んでいましたが、その時から狙っていたレースだけに、達成感はひとしおですね」と川島さんと熱い握手を交わしていた。

 JRA北海道シリーズの函館開催は8月8日まで開催。その間にはメジロライアンやミホノブルボン、そして同期生でクラシックタイトルを分け合ったウイニングチケットとビワハヤヒデの来場など、様々なイベントが企画されている。