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コスモバルクの半弟が誕生

  • 2010年06月19日
  • イセノトウショウ2010~1
    イセノトウショウ2010~1
  • イセノトウショウ2010~2
    イセノトウショウ2010~2
  • イセノトウショウ2010~3
    イセノトウショウ2010~3
  • イセノトウショウ2010~4
    イセノトウショウ2010~4
  • 母のイセノトウショウ
    母のイセノトウショウ

 ホッカイドウ競馬に所属し、長くJRAや海外のG1に挑戦を続けたコスモバルク(牡9歳、父ザグレブ)の母イセノトウショウ、今年は3月25日に父プリサイスエンドの牡馬を出産した。

 本馬の父プリサイスエンドはエンドスウィープの後継種牡馬として2001年に米国で種牡馬入り、2005年に日本に輸入され、浦河町の日高スタリオンステーションにて供用されている。現4歳が日本での初産駒となるが、主な活躍馬に2010年の根岸ステークス(G3)を勝ったグロリアスノア、地方競馬では2009年の東京2歳優駿牝馬(S1)を勝ったプリマビスティーや2010年の浦和・桜花賞(S1)を勝ったショウリダバンザイなどを送り出している。

 本馬の母イセノトウショウは繁殖牝馬として15年目のシーズンを迎えるが、現在までに10頭の産駒を送り出している。コスモバルクは4番目の産駒にあたり、本馬は10番目の産駒。現3歳のブーケドロゼブルー(牝、父ロージズインメイ)は5月に東京競馬場で行われたカーネーションカップ(500万下)で2勝目を挙げ、秋の活躍が期待されている。後継牝馬としては6番仔のブルーハピネス(牝6歳、父エイシンサンディ)が牧場に帰って来て繁殖牝馬として3年目を迎えている。

 「体は薄手ですが、手足も軽く、首差しもしっかりしていますね。プリサイスエンドの仔はダートで活躍していますが、母イセノトウショウの仔は総じて芝でこその馬が多いので、この馬は芝でもやれそうな感じですよ。」と語ってくれたのは加野牧場の加野秀樹さん。

 無事に引退式を終えたコスモバルクについては「本当に感謝の言葉しか出てきませんね。バルクには(余生を送る)ビッグレッドファームでゆっくりして欲しいですね。ファンの皆さんも是非会いに行ってやって下さい」と語ってくれた。加野牧場から第二第三のコスモバルクが登場する日を楽しみに待ちたい。