馬産地ニュース

アジア競馬連盟加盟国の競馬関係者が馬産地を視察

  • 2010年06月09日
  • 輸出検疫施設を見学する参加者
    輸出検疫施設を見学する参加者
  • 診療所で施設の説明を受ける
    診療所で施設の説明を受ける
  • 静内種馬場で種牡馬を見学
    静内種馬場で種牡馬を見学
  • 種付け場を見学
    種付け場を見学
  • 参加者の皆さん
    参加者の皆さん

 6月7日、8日、アジア競馬連盟(ARF)加盟国の競馬関係者が馬産地を訪れた。この視察は競馬国際交流協会主催の研修で、毎年1度行われている。

 今年は韓国、香港、シンガポール、マレーシア、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカから9名が参加。それぞれ、馬の科学者、ビジネスアナリスト、裁決担当者、警備担当者、診療所勤務者といった職に就いているという。初日は社台スタリオンステーション(安平町)、日本軽種馬協会・静内種馬場(新ひだか町)をまわり、2日目はJRA日高育成牧場(浦河町)、下河辺牧場(日高町)を視察した。

 日本軽種馬協会の軽種馬生産技術総合研修センター、輸出検疫施設では仙波裕之獣医師が施設・業務の案内役を務め、検疫のシステムや医療設備を説明した。参加者の中にはビデオカメラで熱心に動画を撮ったり、質問をしたりする姿が目立った。

 日本軽種馬協会・静内種馬場では遊佐繁基獣医師が繋養種牡馬の紹介や管理方法、厩舎・種付け場の案内をした。現役時代G1レースを制し、グローバルに活躍馬を輩出している種牡馬ヨハネスブルグ、ストラヴィンスキー、フォーティナイナーが展示されると、一行はまじまじとその雄姿を眺めていた。

 今回、ニュージーランドから参加した男性は、「大きな種馬場、診療所がまとまっている場所はニュージーランドにはあまりないで、たいへん便利だと思います。建物の景観や設備も素晴らしい。」と、感想を語っていた。研修担当者の話では、参加者は行く先々で“very nice”と感心していたそうで、日本の馬産地に対して好印象を抱いたようだ。