馬産地ニュース

ひだかトレーニングセールが開催される

  • 2010年06月09日
  • 市場風景
    市場風景
  • 最高価格取引馬#51
    最高価格取引馬#51
  • 牝馬の最高価格取引馬#29
    牝馬の最高価格取引馬#29
  • 2ハロン最速を計時した#55
    2ハロン最速を計時した#55
  • 比較展示
    比較展示

 JAひだか東が主催するひだかトレーニングセールが6月8日、北海道浦河町のJRA日高育成牧場で開催された。午前10時にスタートした公開調教では、初夏の陽射しが降り注ぐ絶好のコンディションの中、ここを目標に仕上げられた馬たちが思い思いの走りを披露し、購買者たちへと最後のアピールをした。

 2ハロンの最高タイムは21秒8を記録したのはヒシラプソディ2008(牝、父フサイチコンコルド)。おじに阪神大賞典(G2)5着ヒシブリザードのいる血統で、東京都の斉藤宜勝氏が630万円で落札した。

 上場頭数は66頭(牡42頭、牝24頭)で、うち30頭(牡22頭,牝8頭)が売却。売却率は前年比9.27ポイント減の45.45%となった。総売上額は206,640,000円で前年比12,495,000円増。平均価格は前年比102.9%の6,888,000円。最高価格馬は新冠町のビッグレッドファームが購買したバヒラー2008(牡、父ドバイディスティネイション、母の父アシュカラニ)の27,300,000円。牝馬の最高価格馬はシェアエレガンスの2008(父ネオユニヴァース、母の父ラムタラ)で東京都の栗山正氏が13,125,000円で落札した。

 セール終了後、谷川利昭同組合長は「6月の開催だったが、たくさんの方に購買者登録をいただき大変ありがたかった。売却率の低下は、購買者のニーズに応えられるような馬がいなかったことが考えられるので、良質馬の確保を来年度の宿題にしたい」として「市場として、なんとか格好をつけられる結果だったと思う」としながらも「まだまだ改善の余地はあると思う」と評して「60点」の点数をつけた。