日高軽種馬農業協同組合が主催する北海道トレーニングセールが5月25日、北海道札幌市のJRA札幌競馬場で開催された。朝から小雨が降り続くあいにくの天候だったが、大勢の購買者がスタンドに陣取り、午前8時30分からの公開調教で仕上がりをチェックした。
　
　１ハロンの最高タイムは10秒37を記録したトワイライトミュージック2008（牝、父タイキシャトル）。おじに2000年のきさらぎ賞、毎日杯を連勝したシルヴァコクピットがいる血統で、420万円で大阪府の内田滋三さんが購買した。また２ハロンの最高記録21秒63（11秒14～10秒49）を記録したウイーンコンサート08（牡、父タニノギムレット、母の父サクラユタカオー）は2006年のファルコンＳ優勝馬タガノバスティーユの半弟。札幌市の高山幸雄氏が市場全体の中で３番目の高額となる2625万円で落札した。

　上場頭数は179頭（牡103頭、牝76頭）で、うち100頭（牡60、牝40）が売却。売却率は55.86％となった。総売上額は北海道市場トレーニングセール史上最高の592,830,000円で前年比129,150,000円増。平均価格は同109・95％の5,928,300円。最高価格馬は東京都のグローブエクワインマネージメント(有)が購買したトネスボウズ2008（牡、父ゼンノロブロイ、母の父ダンジグ）で55,650,000円。これは同市場のレコード価格にもなった。牝馬の最高価格馬はグラシア2008（父タイキシャトル、母の父ポーラーファルコン）で京都府の小山豊氏が10,500,000円で落札した。

　セール終了後、荒木正博組合長は「天候には恵まれなかったが大勢の購買者に来場いただき、感謝している」とし「細かい改善点はたくさんあるので、今後も購買者のニーズに応えられるような市場を開催したい」と振り返り「80点」と評価した。