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赤レンガ記念はゴッドセンドが優勝

  • 2010年05月07日
  • 1周目スタンド前
    1周目スタンド前

  • ゴッドセンドが最後の直線で力強く抜け出す
    ゴッドセンドが最後の直線で力強く抜け出す
  • 喜びの口取り
    喜びの口取り
  • 記念品を受け取る五十嵐騎手
    記念品を受け取る五十嵐騎手
 5月5日、門別競馬場では伝統の古馬重賞、第47回赤レンガ記念(H2)[ザール賞]が行われた。距離はダート1800m。

 2010年のホッカイドウ競馬開催で最初の古馬による重賞となったこのレースには12頭がエントリー。昨年の道営記念(H1)優勝馬コパノカチドキを筆頭に、ホッカイドウ競馬重賞ウイナーであるゴッドセンド、ミスティックダイヤ、フジノダイヒットのほか、JRA特別勝ちの実績が光るマルカシリウス、カイシュウタキオン、超良血馬マンボパートナーなど、多彩な顔ぶれが集結した。

 レースは転入初戦のマルカシリウスがハナを切り、断然人気に推されたコパノカチドキが中団待機策をとる展開。最後の直線に向くと、じっくりと脚をためていたゴッドセンドが力強く抜け出し、見事に優勝した。2着には後方から末脚を生かしたスタンドアチャンス、3着には先行したミスティックダイヤが入った。勝ち時計は1分57秒7。鞍上の五十嵐冬樹騎手は自身初の赤レンガ記念勝利となった。

 優勝馬ゴッドセンドは父ジェイドロバリー、母トーヨーシービー、母の父ミスターシービーという血統の8歳牡馬。JRAで4勝を挙げ、一昨年地方競馬に転入。大井、門別、高知で勝利を挙げ、地方通算6勝目を飾った。通算成績は70戦10勝。ホッカイドウ競馬の重賞制覇は2009年7月の星雲賞(H2)以来2勝目となった。

 ゴッドセンドに騎乗した五十嵐冬樹騎手はレース後のインタビューで、「冬場も競馬に使っていたので、馬に気持ちが入っていました。返し馬も良く、胸を借りるつもりで競馬に臨みました。道中は折り合いに専念し、スローペースでしたが折り合ってくれました。息を抜くところもある馬ですが、最後までよく走ってくれました。これからも一戦一戦頑張っていくので、応援宜しくお願いします。」と答え、満足のいくレースができたようだ。

 ゴッドセンドの生産は新冠町のオリエント牧場。観戦に訪れた同牧場の中川信幸社長は、
「優勝できて嬉しいです。今回は高知から帰ってきて最初のレースでしたが、良いレースをしてくれました。今年で8歳になりますし、今後は状態を見ながらになると思いますが、また頑張って欲しいと思います。」と、笑顔で感想を話してくれた。

 2010年ホッカイドウ競馬初戦で幸先良いスタートを切り、古豪健在をアピールしたゴッドセンド。今年もホッカイドウ競馬古馬戦線で目が離せない1頭だ。
取材班