馬産地ニュース

オリンピックに出場した小畑隆一さんが技術指導

  • 2010年05月03日
  • 小畑隆一さん
    小畑隆一さん
  • 指導する小畑隆一さん
    指導する小畑隆一さん
  • 同

  • 受講生達も見事なジャンプを披露
    受講生達も見事なジャンプを披露
 1976年モントリオール、1984年ロサンゼルス、2004アテネのオリンピック障害馬術に日本代表として出場した小畑隆一さん(ユーロ・ジャパン ホーストレーディング所属)が5月2日、浦河町西舎のJRA日高育成牧場覆馬場で「小畑隆一の楽しい障害馬術(主催・ビクトリーホースランチ、後援・浦河町教育委員会)」を開催した。

 小畑さんは大阪府出身。21歳の時にモントリオール五輪でオリンピックに初出場。ロサンゼルス五輪では予選を団体9位で通過し、戦後最高の11位となったときのメンバーだ。現在は、ベルギーに生活の拠点を置き、ヨーロッパの国際大会に出場するかたわら、日本とヨーロッパの障害馬術をつなぐ重要な役割を担っている。

 今回は、同氏と親交のある競走馬育成協会北海道支部長の荻野豊氏が次代の馬産地を担う若者に技術指導を依頼。小畑さんもこれを快諾した。

 午前9時からはじまった技術指導では、地元浦河や静内農業高校の生徒ら約12人が参加。「下をみるな」「背筋を伸ばして」といった基本的な指導から、「障害は点としてとらえるのではなく、線としてとらえるように。次の障害を有利な形で飛ぶために目の前にある障害を飛ぶように心がける」「馬のクセや個性を理解し、その馬にあった扶助やコース取りをすることがスムーズな飛越になる」など減点を少なく障害をクリアするためのコツなどをマンツー・マンでアドバイスした。

 小畑さんは「技量は人それぞれですが、指導を受けようという前向きな姿勢には好感が持てます。日本の馬術発展のためにこれからも尽力したい」と一日を振り返った。
取材班