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桜花賞馬キストゥヘヴンの初仔が誕生

  • 2010年04月06日
  • キストゥヘヴンと初仔
    キストゥヘヴンと初仔
  • 同

  • 物怖じする様子もなく元気一杯
    物怖じする様子もなく元気一杯
 3月18日、白老町の白老ファームで2006年の桜花賞馬、キストゥヘヴンの初仔が産声をあげた。

 新種牡馬チチカステナンゴを父に持つ鹿毛の牡馬は、カメラを向けられても物怖じする様子もなく元気一杯。長い四肢を駆使したダイナミックなフォームで放牧地を駆ける姿を披露してくれた。

 「予定日通りの出産で安産でした。最初の1週間は過保護なほどに子供を構い、子供を触ろうとする人間を威嚇するほど神経質でしたが、頭のいい馬なのですぐに慣れ、今はあまり干渉し合わないベテラン繁殖のような子育てをしていますね。子馬の方も母親と離れても気にしないというか、わりと自立した親子です。キストゥヘヴンの子供の頃を知らないし、チチカステナンゴも新種牡馬でまだ産駒をあまり見ていないので傾向が掴みにくいですが…。スラッとした脚長の体型は父似で、顔立ちはお母さんに似ていると思います」と石垣節雄繁殖主任。

 わずか三世代しか産駒を遺せず急逝した父アドマイヤベガへの思いを込めて「天国へのキス」と名付けられたキストゥヘヴン。孝行娘が送り出した可愛い孫の誕生に、天国の父も目尻を下げて見守っていることだろう。
取材班