馬産地ニュース

産地馬体検査が行われる~安平・2日目

  • 2010年04月24日
  • マストビーラヴドの08(牝、父ロックオブジブラルタル)
    マストビーラヴドの08(牝、父ロックオブジブラルタル)
  • 産地馬体検査風景
    産地馬体検査風景
  • 同

 安平町・北海道ホルスタイン協会家畜市場で行われる産地馬体検査も、今日で二日目。その名の通りに普段は家畜市場が行われている場所だけに、決して馬の検査に向いているとは言えない環境下で、率先して安全対策に動いたのが、検査会場に2歳馬を連れてきていた牧場サイドだった。

 例えば積み降ろし場と地面との斜面にはウッドチップを撒いたり、また馬が脚を入れて驚かないようにと、側溝にはゴムマットも引かれていた。その上、牧場によってはスタッフを左右に置いての二人引きも徹底されていた。サラブレッドという高価な動物を扱うに当たって、改めてこうした意識の高さは見習わなければいけないだろう。

 この日は社台グループ(社台ファーム、ノーザンファーム早来、ノーザンファーム空港)の牝馬を中心に、199頭が検査会場に訪れた。

 この日は現役時に競馬場を沸かせた名牝の産駒が数多く姿を見せた。ダンスインザムードの08(牝、父ファルブラヴ)の母は、桜花賞(G1)とヴィクトリアマイル(G1)の優勝馬。その他にもフラワーパークの08(牝、父Redoute’s Choice)、ファストフレンドの08(牝、父フジキセキ)といったG1馬の産駒だけでなく、ディープインパクトの近親となるレディブロンドの08(牝、父アグネスタキオン)や、半姉に3歳マイルG1で2勝をあげたラインクラフトがいるマストビーラヴドの08(牝、父ロックオブジブラルタル)といった良血馬も検査を受け、全頭が合格していた。

 この検査を経た2歳馬たちは、この後、美浦や栗東といったトレーニングセンターに入厩しなくとも、直接、競馬場へと入ることができる。検査を終えた2歳馬の中には、ゴールデンウィーク明けには入厩を予定しているとの声もスタッフからは聞かれていた。
取材班