馬産地ニュース

十勝にてばんえい記念が行われる

  • 2010年04月01日
  • ばんえい記念デーは3532人が帯広競馬場に集まった
    ばんえい記念デーは3532人が帯広競馬場に集まった
  • 場立ち予想の様子
    場立ち予想の様子
  • ばんえい記念を制したニシキダイジン
    ばんえい記念を制したニシキダイジン
  • 走路開放の様子
    走路開放の様子
 3月28日、帯広競馬場ではばんえい十勝の最高峰のレース、第42回ばんえい記念(BG1)が行われた。1トンものそりを曳くばん馬の戦いを見に今年も全国からファンが集まり、激闘する人馬に声援を送った。

 今年のばんえい記念を制したのはニシキダイジン(牡9歳 管野富夫牧場生産)。難関である第2障害を真っ先にクリアすると、そのまま力強くゴールへと突き進み、見事栄冠を勝ち取った。

 同馬の馬主である仙頭富萬さんはレース後の会見で、「ばんえいの馬主を初めて30年近くになりますが、ばんえい記念を勝つことを目指してこれまでやってきました。昨年初めて所有馬でばんえい記念出走を果たせて、今年ついに勝つことができました。長い間やってきて、夢が叶いました。」と、大きな達成感を胸に嬉しさを語った。

 年に一度の大一番に合わせて場内では様々なイベントが行われた。スタンド中央で行われた場立ち予想では、ばんえい十勝に詳しい浅野靖典さん、小枝佳代さん、古林英一さん、矢野吉彦さんがレース予想を披露し、来場客は熱心に耳を傾けていた。

 NPO法人とかち馬文化を支える会が運営するグッズショップ「リッキーハウス」(帯広競馬場内)ではバンクーバー五輪銀メダリスト、長島圭一郎選手も愛用している“STOP& GO”のロゴが入った帽子をはじめ、ばんえい記念優勝肩掛けレプリカ・マフラータオルなど、オリジナル商品を求めて多くの買い物客が足をとめていた。

 他にも、場内ではばんえい記念出走騎手への直前インタビューや、ビンゴ大会、キャラクターショー、すっかりおなじみとなった陸上自衛隊第5音楽隊によるファンファーレ生演奏など、盛りだくさんの内容が組まれた。2009年度開催最終日となった翌29日にはコースの走路開放が行われ、参加者は普段は入れない障害の上やゴール板で記念写真を撮り、コースを歩きながらばんえい話に花を咲かせていた。

 オッズパーク・ばんえい・マネジメントの本川高雄常務は、「新しいアイデアを出して、次年度もファンサービスをより充実させていきたいと思います。これから観光の複合化施設もできますし、初心者の方にも楽しんでいただけるように、また、ファンの方が馬に親近感を持ってもらえるように、様々な企画を練っていきたいです。」と、次年度の開催に向けて意気込みを語った。

 2010年度のばんえい十勝は4月24日に開幕する。
取材班