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ジョリーズシンジュがシンガポール年度代表馬に選出

  • 2010年03月09日
  • トロフィーを受け取る馬主のK・C・タン氏
    トロフィーを受け取る馬主のK・C・タン氏
  • 受賞式の模様
    受賞式の模様
  • 同

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 昨年のシンガポールの4歳チャレンジ3冠競走を完全制覇した日本産馬ジョリーズシンジュ(牝5歳)がMRAマラヤン競馬協会が選ぶ年度代表馬に選出された。

 同馬は、父ジョリーズヘイロー、母インディアリングクオリティ(その父Danzig)という血統で、浦河町の丸幸小林牧場の生産馬。1歳秋に北海道市場オータムセールで300万円(税抜き)でシンガポールのK・C・タン氏によって落札されていた。

 2008年1月にデビューした同馬は、その初戦を快勝。南半球スケジュールで行なわれるシンガポールの競馬は、日本産馬にとって決して有利とはいえないが、先行力を武器に勝星をつみあげて、昨年5月31日の「パトロンズボウル(星G1)芝1400m」で重賞初制覇。日本産馬として4頭目の星G1勝馬となり、その後は6月21日の「シンガポールダービートライアルS(星G2)芝1600m」、7月12日のエミレーツ・シンガポールダービー(星G1)芝2000m)と3連勝。4歳3冠馬となった。

 生産者の小林政幸氏(丸幸小林牧場代表)は「日本産馬が海外でも十分に通用することが証明できて嬉しい」と喜びを語り、馬主のK・C・タン氏は「ジョリーズシンジュの素晴らしい功績を大きな誇りに思っています。今年も彼女の更なる活躍を期待し、良いお知らせが出来ることを楽しみにしています」と喜びを語っている。
取材班