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バゴの産駒がJRA重賞を初制覇

  • 2010年03月23日
  • 産駒がJRA初重賞制覇を飾ったハゴ(2010年種牡馬展示会にて)
    産駒がJRA初重賞制覇を飾ったハゴ(2010年種牡馬展示会にて)
 昨年、NARファーストシーズンチャンピオンサイアーに輝いたバゴ(9歳、父ナシュワン)の初年度産駒オウケンサクラ(牝3歳、新冠・高瀬牧場生産)が3月20日に中山競馬場で行われたフラワーC(G3)(芝1800m)に優勝。牝馬クラシック候補生の誕生に関係者はほっと息をついている。

 バゴは、父ナシュワン、母ムーンライツボックス(その父ヌレイエフ)という血統。2歳8月にフランスのドーヴィル競馬場でデビューし、2歳時はG1クリテリウムインターナショナル(G1)含めて不敗の4連勝を記録。同年の仏2歳チャンピオンに輝いている。ウイルス性疾患のために3歳春のクラシックは不出走だったが、6月に復帰するとジャンプラ賞(G1)、パリ大賞典(G1)とG1レースを連勝し、同年秋の凱旋門賞(G1)に優勝。欧州3歳牡馬チャンピオンに輝いた名中距離馬だった。通算成績は16戦8勝(重賞6勝)。ジャパンカップ(G1)を終了後にJRAが購入し、翌年からJBBA静内種馬場で種牡馬生活を送っている。

 バゴの父ナシュワンは英国の2冠馬。おじには名種牡馬マキアヴェリアンがいて、一族にはデインヒルやノーザンダンサーがいる種牡馬ファミリーだ。昨年デビューした初年度産駒は中央、地方を問わずに活躍。セレクションセール取引馬のショウリュウ(牡3歳、早来・吉田牧場生産)は南関東のハイセイコー記念を制し、JRAブリーズアップセール取引馬エスカーダ(牡3歳、荻伏・北俣牧場生産)は昨年のクリスマスローズS(オープン)を制するなど、これまでに15頭が勝ちあがっている。

今年度の種付料はA:110万円、B:150万円、C:180万円。
(A:基本契約。B:不受胎時返還及びフリーリターン特約。C:フリーリターン特約付き受胎確認後支払い)
取材班