馬産地ニュース

日高軽種馬女性ネットワークの研修会が行われる

  • 2010年03月11日
  • 50名の女性軽種馬関係者が出席した研修会
    50名の女性軽種馬関係者が出席した研修会
  • 挨拶する高村洋子会長
    挨拶する高村洋子会長
 3月10日、新ひだか町のJBBA日本軽種馬協会静内種馬場研修所講義室において、日高軽種馬女性ネットワーク(愛称・馬女ネット)の第4回軽種馬生産技術研修会が開催された。

 馬女ネットは軽種馬生産に関わる女性自らが経営参画・社会参画に取り組むとともに、その活動を通して軽種馬振興に寄与することを目的に2009年5月に設立。定期的に研修会を開いたり、通信紙の発行などの活動を行っている。

 研修会には日高管内で軽種馬生産に携わる女性約50名が出席。同ネットの高村洋子会長は「出産、種付などで忙しい時期ですが、知識を吸収して有意義な研修会にしてほしい」と挨拶した。

 今回の研修会の講師はJBBA静内種馬場軽種馬生産技術総合研修センターの仙波裕之次長。「~仔馬の病気について~」をテーマに講演を行った。獣医師として30年のキャリアを誇る仙波次長は、ここ数年の誕生月や生産頭数の移り変わりを解説。早生まれが増えた要因に市場での有利性、2歳戦が早まったことなどを挙げた。また、新生仔馬のケアについても説明。異常が認められた場合は「早期に対応する。ひとつの障害に気づいてもほかの問題についての監視を怠ってはいけません」と注意深く観察することを推奨した。

 講演後には出席者から日ごろの疑問や問題について質問が続出。知識を身につけて帰ろうという熱意に溢れ、予定の時間を大幅にオーバーするほどだった。
取材班