馬産地ニュース

平取町の義経神社で初午祭「矢刺しの神事」が行われる

  • 2010年02月02日
  • 直垂姿で矢を射るホッカイドウ競馬の若松平調教師
    直垂姿で矢を射るホッカイドウ競馬の若松平調教師
  • 幸運の矢を手にした参列者の3名の方
    幸運の矢を手にした参列者の3名の方
  • 源義経を祭る平取町の義経神社
    源義経を祭る平取町の義経神社
 平取町の義経神社で2月1日、「初午(はつうま)祭」が行われ、今年1年の愛馬の無病息災と活躍を祈願した。

 初午祭は毎年2月の初午の日に執り行う伝統行事。同神社の御祭神の源義経が騎馬武者として馬を大事にした故事と、日高地方が馬産地であることに由来している。

 行事には道内外から競馬関係者約100名が参列。神馬とともに境内を練り歩いた後、神殿で祝詞をあげた。

 吉例の矢刺しの神事の行事者は、ホッカイドウ競馬の北海道調騎会会長で、今年が年男の若松平調教師(60歳)。直垂(ひたたれ)姿で馬上から今年の鬼門「申(さる)」南西の方向へ3本の破魔矢を放った。

 破魔矢を手にすると幸運があるといわれていることから、参列者は矢の争奪戦を繰り広げた。1本目の矢を手にした浦河乗馬公園勤務の後藤路子さんは「偶然手のひらに飛んできた。人馬とも無事に過ごせれば」とびっくり。3本目の矢は、ホッカイドウ競馬の川島洋人騎手夫人で元騎手の歩さんが手にし「主人ともども怪我なくシーズンを送りたい」と笑顔を見せていた。

 大役を務めた若松調教師は「1本目はホッカイドウ競馬の収支均衡と存続を、2本目は各馬主の愛馬の活躍を、3本目は各生産者の出産の安全を祈願しました」と清々しく話していた。
取材班