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スリーロールスがレックススタッドにスタッドイン

  • 2010年01月25日
  • レックススタッドに到着したスリーロールス
    レックススタッドに到着したスリーロールス
  • 同

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 昨年の菊花賞馬スリーロールス(牡4歳、父ダンスインザダーク)が1月24日、種牡馬として繋養される新ひだか町のレックススタッドに到着した。

 スリーロールスは父が1996年の菊花賞馬ダンスインザダーク、母が府中牝馬S(G3)3着のスリーローマン(その父ブライアンズタイム)という血統。06年4月に新ひだか町の武牧場で生産された。

 08年10月の京都でデビュー。4着と敗れたが、1着馬が後の皐月賞馬アンライバルド、2着馬が後のダービー2着馬リーチザクラウン、3着馬が後の牝馬2冠馬ブエナビスタと錚々たるメンバーが揃い、伝説の新馬戦と呼ばれた。3戦目で初勝利を挙げると3歳5月に2勝目をマーク。その後、休養に入り復帰2戦目の野分特別で3勝目を記録し菊花賞(Jpn1)へ駒を進めた。好位でレースを進めたスリーロールスは直線力強く抜け出し追いすがるフォゲッタブルを鼻差抑え優勝。初重賞をG1で飾るとともに父仔二代菊花賞制覇を成し遂げた。しかし、続くグランプリ有馬記念(G1)では2周目3コーナー手前で左前浅屈腱不全断裂を発症し競走中止。陣営は現役続行の道を探ったが、競走能力喪失と診断されたため現役引退、種牡馬入りが決まった。

 スリーロールスのスタッド入りには同スタッドスタッフや生産者の武牧場関係者、報道陣らが出迎え。長旅の疲れも見せず元気な姿で新天地に足を踏み入れると、関係者から笑顔がこぼれた。

 (株)レックスの前田暁常務は「まだまだこれから活躍が期待出来たのですが、まずは無事に到着して安心しました。とても素軽いタイプで好馬体をしていますね。左前脚のバンテージは少し痛々しいですが、種付けには支障がないでしょう。オーナーはじめ関係者の思いに報いるためにも万全を期してシーズンを迎えたいですね」とエールを送っていた。今春の種付料は未定。馬産地では未知の能力を持ったダンスインザダークの後継として注目されている。
取材班