馬産地ニュース

冬季繁殖牝馬セールの結果

  • 2010年01月28日
  • 藤原悟郎(株)ジェイエス社長による挨拶
    藤原悟郎(株)ジェイエス社長による挨拶
  • せり風景
    せり風景
  • 最高価格馬のマンデームスメ(父サンデーサイレンス)
    最高価格馬のマンデームスメ(父サンデーサイレンス)
  • 2番目の高馬、ネイチャートレイル(父フレンチデピュティ)
    2番目の高馬、ネイチャートレイル(父フレンチデピュティ)
 競走馬の総合商社(株)ジェイエスが主催する「冬季繁殖馬セール」が、本格的な出産・種付シーズン直前の1月27日(水)、新ひだか町の北海道市場で開催された。現役生活を引退したばかりの未供用馬が半数以上を占める独特な市場。それでも、JBBA日本軽種馬協会が行なう優良繁殖牝馬導入促進事業が認める国内唯一の繁殖牝馬セールに大勢の生産者らが集まった。

 上場頭数は65頭(受胎馬23,空胎馬42),売却頭数42頭(受胎馬13,空胎馬29)で,売却率は64.6%で前年比1.58%増とほぼ横ばい。総売上額は89,701,500円で,前年比12.8%の減少となった。

 最高価格馬はクロフネを受胎している11歳のマンデームスメ(父サンデーサイレンス(USA)、母タイムスリップ)で、新冠町のビッグレッドファームに21,525,000円で購買された。空胎、未供用馬の最高価格馬は,6歳のネイチャートレイル(父フレンチデピュティ(USA)、母ハッピートレイルズ(IRE))で,7,350,000円で同じく新冠町のビッグレッドファームに購買された。

 市場ゆえに、その売却価格は景気の動向や上場馬のレベルに大きく左右される。売却馬の平均価格は3,914,591円→3,5433,569円→2,135,750円と、一般市場と足並みをそろえるように落ち込みを見せているが、昨年より、19頭も上場頭数が伸びる中で変わらぬ売却率が記録されたことを評価したい。


 藤原悟郎(株)ジェイエス社長は「明るい兆しすら見えない経済状況の中で、前年と変わらぬ売却率を記録できたことは評価したい。現役を終えた牝馬にも価値を持たせるという意味で、この市場が求められているものは大きい。今後は、もっと一般馬主にも市場を浸透させて活性化を図りたい」と意欲を見せていた。
取材班

詳しいせりの結果につきましては、こちらをご覧ください。
株式会社ジェイエス
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