馬産地ニュース

天皇賞馬カンパニーが社台SSに到着

  • 2009年11月30日
  • 音無秀孝調教師とツーショット
    音無秀孝調教師とツーショット
  • 愛馬の労をねぎらう音無秀孝調教師
    愛馬の労をねぎらう音無秀孝調教師
  • 馬運車から威風堂々とスッタドイン
    馬運車から威風堂々とスッタドイン
  • 種牡馬生活をスタートさせたカンパニー
    種牡馬生活をスタートさせたカンパニー
 今年の天皇賞(秋)(G1)、引退レースとなったマイルチャンピオンシップ(G1)を制したカンパニー(牡8歳、父ミラクルアドマイヤ)が11月27日朝、種牡馬としての繋養先となる安平町の社台スタリオンステーションに到着した。

 25日に競走馬登録を抹消し、住み慣れた栗東トレーニングセンターを離れたカンパニーは、宮城県の山元トレーニングセンターで1泊。万全の態勢をとって迎え入れた。スタッドインには管理した音無秀孝調教師をはじめ、生産者であるノーザンファーム関係者、種馬場スタッフ、報道陣らが出迎え。馬運車から降り立ったニューフェイスの無事を確認すると一様に安堵の表情を浮かべた。

 愛馬の門出に音無調教師は「ご苦労さん」と首筋を愛撫。「脚元も枯れていて腰の筋肉が素晴らしいですね。8歳とは思えないほど元気です。まだまだ走れますが、今後は種牡馬として良い産駒を送り出してほしい」とエールを送っていた。

 カンパニーは父ミラクルアドマイヤ、母ブリリアントベリー、母の父ノーザンテーストという血統。2004年1月にデビューすると、翌年の京阪杯(G3)で重賞初制覇。その後も、2006年大阪杯(G2)、2007年関屋記念(G3)、2008年中山記念(G2)、同年マイラーズC(G2)などの重賞を優勝。
 
 今年は中山記念(G2)を連覇すると、毎日王冠(G2)でウオッカを撃破。続く、13度目のG1挑戦となった天皇賞(秋)(G1)で念願のG1初制覇を果たすと、ラストランとなったマイルチャンピオンシップ(G1)も制し、引退の花道を飾った。通算成績は35戦12勝(重賞9勝)、総収得賞金は9億3969万8000円。

 繋養先となる社台スタリオンステーションでは「母の父ノーザンテーストの影響を強く受け、息の長い活躍をすることができました。体型は祖父トニービン譲りですね。活躍馬多数の母系ですので種牡馬としても楽しみですね」と期待している。
取材班