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ホッカイドウ競馬トレーディングセールの結果

  • 2009年11月25日
  • 最高価格馬のモエレデフィニット(牡2歳、父マジックマイルズ)
    最高価格馬のモエレデフィニット(牡2歳、父マジックマイルズ)
  • マサノディフィート(牡2歳、父ゴールドヘイロー)
    マサノディフィート(牡2歳、父ゴールドヘイロー)
  • せりの様子
    せりの様子
  • せり会場
    せり会場
 2009年度最後の競走馬市場「ホッカイドウ競馬トレーディングセール(主催・同推進協議会)」が20日、門別競馬場で行われた。

 これは、道営ホッカイドウ競馬に所属馬現役馬を対象としたセール。わが国における現役競走馬セールは、昭和25年に大井競馬場で行なわれた記録が残っているが、その後、開催中止に。しかし、2000年に民間企業が再生のきっかけを作り、その翌年からはホッカイドウ競馬が試験的に実施。門別競馬場を舞台にした年1回開催のスタイルは2004年から行なわれている。

 昨年のセール取引馬モエレエターナル(牝3歳、父ゴールドヘイロー)は南関東のユングフラウ賞に優勝し、その後は浦和桜花賞2着、羽田杯3着、東京プリンセス賞2着と活躍。また、モエレエキスパート(牡3歳、父マジックマイルズ)はJRAの弥生賞(Jpn2)で3着するなど活躍した。

 今年は、JRA認定競走勝馬を含む2~7歳馬計47頭(牡21頭、牝26頭)が上場され、32頭(牡16頭、牝16頭)が売却。総額5791万8000円(税込)を売り上げた。

 最高価格は7戦2勝のモエレデフィニット(牡2歳、父マジックマイルズ)の1365万円で岩手県の山本武司さんが落札。続いたのは12戦2勝のマサノディフィート(牡2歳、父ゴールドヘイロー)の840万円で、こちらは兵庫県の曽和由行さんが落札した。

 なお、春の赤レンガ記念(H2、ステイゴールド賞)を勝ったモエレエトワール(牡7歳、父アルカング)は262万5000円で福岡県の広松重信さんが落札し、先の北海道2歳優駿(Jpn3、ダイワメジャー賞)5着のモエレエンデバー(牡2歳、父ゴールドヘイロー)は価格が折り合わずに主取りとなった。

 市場開設者となった荒木正博HBA日高軽種馬農協組合長は「(21頭の欠場馬が出たことについて)遠路はるばる足を運んでいただいた購買者の方には本当に申し訳ないことをした。こういうことないように改めたい」とし「ホッカイドウ競馬の存在意義を高める意味でも盛り上げていきたい」と語った。
取材班