馬産地ニュース

第2回馬事知識普及セミナーin恵庭が行われる

  • 2009年11月10日
  • とかち馬文化を支える会・柏村理事長の挨拶
    とかち馬文化を支える会・柏村理事長の挨拶
  • 23名の参加者たち
    23名の参加者たち
  • 講演会の様子
    講演会の様子
  • えこりん村の馬車
    えこりん村の馬車
 11月8日、恵庭市で第2回馬事知識普及セミナー(主催 NPO法人とかち馬文化を支える会)が行われた。

 第1部は恵庭市民会館視聴覚室を会場に座学講座が行われ、まず帯広畜産大学の三宅陽一教授が登壇し、「農用雌馬の繁殖管理」について述べ、「近年では人工授精の技術が向上し、重輓馬の世界では普及しつつある。また、ライトコントロールによる出産時期の調整が施されている。」など、近年の重輓馬の繁殖管理について詳しく話した。

 帯広畜産大学の柏村文郎教授は「馬の感覚と行動特性」と題し、馬の視覚、聴覚、色覚、嗅覚、鳴き声についてイラストを交えて分析。「馬という動物は犬と同じく序列を尊ぶ特性と、猫と同じく仲の良いペアを作る特性を持ち合わせている。」など、人間や他の動物の特性を引きあいにしながら説明した。

 最後に、えこりん村の濱塚亮治氏が「えこりん村における馬の活用」と題し、えこりん村で活躍している乗用馬やミニチュアホースなどの馬の活用について、写真を交えて紹介した。

 第2部では場所を恵庭市のえこりん村に移し、参加者は馬車に乗って厩舎エリアへ移動。馬が挽いて機械が耕す「ホーストラクター」の実演を見学した。参加者は珍しい光景に一様に目を凝らしていた。

この日、安平町から参加した20代女性は、「初めて見たホーストラクターが印象的です。不思議な感じがしました。馬車にも乗れて楽しかったです。座学講座では外国での話もあって文化の違いを知り、勉強になりました。またこのようなセミナーがあったら参加したいです。」と、感想を話してくれた。

 NPO法人とかち馬文化を支える会事務局によると、次回の馬事知識普及セミナーは来年、帯広市で実施を予定しているそうだ。興味のある方は公式サイト『とかち馬文化を支える会』にてご確認を。

※参考:第1回馬事知識普及公開セミナーin浦河の馬産地ニュース

取材班