馬産地ニュース

「強い馬づくり」のための草地管理研修会が開催

  • 2009年11月30日
  • 会場
    会場
  • 伊藤克己軽種馬育成調教センター理事長
    伊藤克己軽種馬育成調教センター理事長
  • 日高農業改良普及センターの田渕修氏
    日高農業改良普及センターの田渕修氏
  • 同センターの浅石斉氏
    同センターの浅石斉氏
 「強い馬づくり」のための草地管理研修会(主催・軽種馬育成調教センター)が11月19日、浦河町の基幹集落センター堺町会館で行われた。

 外国産馬に対抗できる「強い馬づくり」のためには「よい土、よい草づくり」が不可欠と、軽種馬育成調教センターでは平成5年から軽種馬用草地土壌調査事業を推し進めている。良い土、よい草は繁殖牝馬や育成馬の健康を維持するだけでなく、体力を向上させる上でも重要な役割を果たしており、同センターが行う調査事業は、血統、生産、育成、調教など飛躍的な進歩をとげた日本競馬を側面から支えている。

 今回の講習会も地元の生産者はもとより、新ひだか町や日高町、胆振地域からも熱心な生産者が足を運んで、真剣にメモを取ったりしていた。

 伊藤克己軽種馬育成調教センター理事長のあいさつのあと、原恵作同総務課長が同センターが行っている土壌分析結果報告書の読み方や施肥設計シートの活用方法などを説明。続いて、日高農業改良普及センターの田渕修氏が生産者を悩ませている「メドウフォックステール(和名「オオスズメノテッポウ」)対策への取組」に関する研究発表を、同センターの浅石斉氏が「軽種馬草地簡易更新の実際」をテーマとした講演を行なった。

 講演終了後には講演を行なった講師陣やアドバイザーとして出席していた朝日洋JRA日本中央競馬会日高育成牧場場長や井上喜信同生産育成研究室員に対して熱心な質疑応答が繰り返され、生産者の関心の高さが伺えた。
取材班