馬産地ニュース

道営記念はコパノカチドキが優勝

  • 2009年11月20日
  • コパノカチドキ、パドックでの様子
    コパノカチドキ、パドックでの様子
  • 差し切りV
    差し切りV
  • 喜びの口取り
    喜びの口取り
  • 優勝馬関係者の皆さん
    優勝馬関係者の皆さん
 11月19日、門別競馬場ではホッカイドウ競馬の総決算・第52回道営記念(H1)[シンボリクリスエス賞]が行われた。

 ファン投票2位のコンテ(牡6歳 父キンググローリアス)ら重賞勝ち馬含む精鋭15頭がゲートイン。レースは2番人気のコパノカチドキ(牡6歳 父ブライアンズタイム)が中団待機から鮮やかに抜け出して快勝。4馬身差の2着には1番人気のヒロアンジェロ(牝4歳 父グラスワンダー)が入った。

 コパノカチドキの生産は日高町のヤナガワ牧場。過去にはフェブラリーS(G1)の優勝馬サンライズバッカスをはじめ、サンライズペガサス、ブラボーデイジーなど、重賞勝ち馬を多数生産している。同牧場の梁川さんはレースを振り返って、「ホッカイドウ競馬最後の大一番を勝てて嬉しいです。6歳ですがここにきて力をつけていますし、晩成型なのでしょうね。強い勝ち方をしてくれましたし、今後も楽しみです。」と、笑顔で語った。

 手綱を取った桑村真明騎手はレース後のインタビューで、「馬の力を信じて乗りました。道中は前にいたヒロアンジェロを見ながら落ち着いてレースを進めることができました。馬の力が抜けていましたし、強かったです。この結果を出せたのも馬主さん、関係者の皆様、角川調教師のバックアップのおかげです。本当に感謝しています。来年以降も技術の向上を目指して頑張りますので、応援宜しくお願いします。」と、安堵の表情で答えた。

 コパノカチドキは3歳1月に中山競馬場でデビュー。JRAで3勝を挙げ、1000万クラスでは苦戦を強いられたが、今夏道営移籍後は快進撃を続け、5連勝でホッカイドウ競馬の頂点に立った。角川厩舎、桑村騎手は今年の道営重賞で大活躍しており、人馬共に好調子をそのままに今季最後の道営重賞を最高の形で締めくくった。
取材班