馬産地ニュース

岡部幸雄さんが浦河ポニー乗馬少年団に乗馬指導

  • 2009年10月13日
  • 岡部さんを迎えての記念写真
    岡部さんを迎えての記念写真
  • 子供たちに挨拶する岡部さん
    子供たちに挨拶する岡部さん
  • ジョッキーベイビーズに出場する広瀬さん(先頭)
    ジョッキーベイビーズに出場する広瀬さん(先頭)
  • ジョッキーベイビーズに出場する木村くん(先頭)
    ジョッキーベイビーズに出場する木村くん(先頭)
 10月9日・10日の2日間、元JRA騎手の岡部幸雄さんが浦河町を訪れ、浦河ポニー乗馬少年団の騎乗訓練の指導にあたった。

 岡部さん来訪に至る経緯には同少年団の発案で実現に至った全国ポニー競馬選手権「第1回ジョッキーベイビーズ」(11月8日、東京競馬場で実施)の存在が大きい。少年団の父母の方々がジョッキーベイビーズ・北海道地区予選が行われた「うらかわ馬フェスタ2009」の際に、関係者を通じて岡部さんによる子供たちへの乗馬指導をお願いしたそうだ。

 9日、さっそく岡部さんは浦河町の乗馬公園にある覆馬場で騎乗訓練を指導。“力まないで楽に構えて”、“馬についていく感じで”と熱心に子供たちに声をかけていた。

 10日は子供たちが乗馬公園付近のダートコースに出て終い重点の騎乗訓練を実施。その後は用意された木馬に騎乗し、岡部さんから直接チェックを受けた。岡部さんは“左右にぶれないようにね”、“無理せず、楽に乗ることを意識して”などとアドバイスしつつ、騎乗フォームや手綱の握り方を丁寧にレクチャーしていた。

 第1回ジョッキーベイビーズ・北海道地区代表の一人である木村拓己くん(小学6年)は、「名ジョッキーとお話ができて嬉しかったです。今日の訓練はうまく乗れました。ジョッキーベイビーズは出るからには優勝したいと思います。」と、はつらつと感想を話してくれた。この日はトットコハムタロウ号に騎乗し、スピードが増しても沈着冷静な手綱捌きを見せ、人馬一体となって駆け抜けていた。

 岡部幸雄さんは今回の指導を振り返って、「子供たちがこちらの想像以上に上手で驚きました。みんな生き生きとしていましたね。馬に乗るということは周りのフォローがないと大変なことで、これだけの馬を集めて、父母の皆様の熱心な応援があるという環境は素晴らしいと思いました。恵まれた環境で早いうちから馬と接し、馬に乗ることができると上達も早いでしょう。今回出会った子供たちがこれからどう育っていくか、是非見守っていきたいです。」と、笑顔で語った。

 少年団の父母の方々の並々ならぬ支援もさることながら、子供たちにとっては名手・岡部幸雄元騎手に直接指導を受けたことが、今後の大きな糧となったことだろう。
取材班