馬産地ニュース

女性を対象とした軽種馬生産技術研修会が行われる

  • 2009年10月06日
  • 挨拶する高村洋子さん
    挨拶する高村洋子さん
  • スライドを使っての講義
    スライドを使っての講義
  • 実馬を使っての講習
    実馬を使っての講習
 女性を対象とした「第3回軽種馬生産技術研修会」が10月5日、浦河町のJRA日高育成牧場で行なわれ、管内の女性従事者や日高女性軽種馬ネットワークの会員ら34人が参加し、馬の扱いなどを学んだ。

 冒頭、日高女性軽種馬ネットワークの高村洋子代表は「家族の一員として女性も積極的に牧場仕事や経営に参加することで、地域や軽種馬産業の活性化につなげていきたい」とあいさつ。働く大切さを訴えた。

 内容は2部構成。前半はJRA日高育成牧場の頃末憲治さんがスライドや動画を使って「馬の展示とせり馴致」を解説した。せりで購買者が注目するポイントをトリミング前とトリミング後の写真を使って分かりやすくアドバイス。たてがみの揃え方や立たせ方、歩かせ方などを説明した。

 「今は、多くのコンサイナーなどがせり用に馬をつくってきているので、ただ単に飾るだけでは購買者の気を引くことはできないが、逆にいえば飾らないと見てももらえない。手をかけることで変えることが出来る部分は積極的に手をかけることが必要」と訴え「買う側の立場になった、買いたくなる馬を提供する必要性」を説いた。

 後半は、実技指導。実際に馬を使っての講習となった。最初は恐る恐る手入れをしていた参加者も時間の経過とともにクシやはさみを使いこなすようになり、最後は馬の立たせ方、歩き方までを指導された。

 参加者のひとりは「ただ見ているのとするのでは大きな違いがあります。大変に勉強になったので、これからもこういった機会を設けて欲しい」と予定時間を大きく越えた研修会をふりかえった。
取材班