馬産地ニュース

メジロティターンの法要が行われる

  • 2009年10月20日
  • 関係者やファンの花で覆われた祭壇
    関係者やファンの花で覆われた祭壇
  • 牧場内で営まれたメジロティターンの法要
    牧場内で営まれたメジロティターンの法要
  • メジロマックイーン、メジロブライト、メジロラモーヌの墓石
    メジロマックイーン、メジロブライト、メジロラモーヌの墓石
  • メジロティターンの父メジロアサマの墓
    メジロティターンの父メジロアサマの墓
 10月13日に老衰のため死亡したメジロティターン(牡31歳、父メジロアサマ)の法要が17日、洞爺湖町のメジロ牧場で営まれた。

 法要には同牧場の岩崎伸道専務をはじめとした従業員約30名が参列。同馬を管理した尾形充弘調教師やファンから贈られた花で埋められた祭壇の前で、伊達市の有珠善光寺の住職が経を唱え、愛馬の冥福を祈った。

 メジロティターンは、1970年の天皇賞(秋)、安田記念などを制覇したメジロアサマの産駒。現役時代は1982年の秋の天皇賞をレコードで制したほか、日経賞、セントライト記念などに優勝した。種牡馬入りしてからは春の天皇賞を連覇(91、92年)したメジロマックイーンを輩出し、父仔3代天皇賞制覇という偉業を達成。内国産種牡馬の雄として歴史に名を刻んだ。

 2000年に種牡馬を引退してからは同牧場の功労馬として余生を送っていたが、1週間ほど前から体調を崩し、最期は苦しむことなく眠るように息を引き取ったという。

 岩崎専務は「先代のオーナー(故北野豊吉氏)が牧場を開いて、最初に大きなレースを勝ったのがティターンでした。それもオーナーが重きを置いていた天皇賞でしたから喜びはひとしおでした。種牡馬になってもマックイーンを出して、父仔3代天皇賞制覇を成し遂げてくれました。大きなタイトルはひとつだけですが、牧場にとっては偉大な功労馬でした」と愛馬を偲んでいた。

 今後は牧場の敷地内にある、父メジロアサマ、産駒メジロマックイーンらが眠る墓地に墓石を建立する予定。岩崎専務は「ティターンの毛色と同じ白い石でマックイーンの横に造ってあげたい。ファンの方にも自由にお墓参りできるようにします」と話していた。
取材班