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ブラックタキシードがイーストスタッドに移動

  • 2009年10月06日
  • イーストスタッドに移動したブラックタキシード
    イーストスタッドに移動したブラックタキシード
  • 同

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  • イーストスタッド
    イーストスタッド
 1999年のセントライト記念(G2)優勝馬ブラックタキシード(牡13歳、父サンデーサイレンス)が3日、8シーズンを過ごした日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションから浦河町のイーストスタッドへと移動した。

 2歳夏の札幌競馬でデビューした同馬だったが、激しい気性などが災いして初勝利は翌年3月の未勝利戦。それでも、その後はベンジャミンS、プリンシパルSを連勝してダービー(G1)に駒を進め、アドマイヤベガ、ナリタトップロード、テイエムオペラオーらに混じって関東馬最先着となる5着と健闘した。

 秋初戦のセントライト記念(G2)を快勝して挑んだ菊花賞(G1)では折り合いをかいて惨敗。長期休養ののちに復帰したが、その後はこの馬らしさを見せることはできなかった。通算成績は16戦4勝(重賞1勝)

 2002年からブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬となり、途中、ニュージーランドでも種付するほどの人気を得た。初年度産駒は2005年にデビューし、同年の地方ファーストシーズン・チャンピオンサイアーになり、翌年は地方2歳サイアーランキングの2位に躍進。2008年には産駒のチャンストウライが佐賀記念(Jpn3)に優勝するなど順調に産駒成績を伸ばしてきた。

 移動後、イーストスタッドの青木大典場長は「十分なキャリアがある馬ですから、種付などに関してとくに心配はしていません。すぐに落ち着いたように環境の変化にも動じない芯の強さがありますね」と頼もしそう。来年の種付シーズンに向けて鋭気を養っている。
取材班