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2歳重賞のサンライズカップが行われる

  • 2009年10月08日
  • パドックで周回するビッグバン
    パドックで周回するビッグバン
  • 最後の直線で力強く抜け出して快勝
    最後の直線で力強く抜け出して快勝
  • 喜びの口取り
    喜びの口取り
  • ビッグバンの関係者の皆さん
    ビッグバンの関係者の皆さん
 10月7日、門別競馬場で行われた第9回サンライズカップ(H3)[ハーツクライ賞]はビッグバン(牡2歳 父ネオユニヴァース)が1番人気に応えて優勝。前走の第3回ブリーダーズゴールド・ジュニアカップ(H1)に続いて嬉しい重賞2勝目を飾った。

 レースは2番人気のモエレクリューガー(牡2歳 父ゴールドヘイロー)が逃げる展開。ビッグバンは好スタートから4番手追走。直線で先頭に並びかけ、桑村真明騎手が気合いをつけると力強く抜け出す強い内容で快勝した。

 桑村騎手は表彰式でのインタビューで、「レース前から自信はありました。ゲートの出が良く、良い位置取りで競馬ができました。もっと強くなっていく馬だと思いますので、次走も期待したいですね。これからも頑張りますので、応援宜しくお願いします。」と、凛々しい表情で答えた。勢い十分なフレッシュなコンビに今後も期待は高まる。

 本馬の生産は新ひだか町のグランド牧場。この日は川崎競馬場で行われた第8回鎌倉記念(S3)で生産馬ナンテカ(牡2歳 父スマートボーイ)も優勝。この日は“グランド牧場デー”となった。

 門別競馬場へ応援に駆け付けた同牧場・1歳馬マネージャーの鈴木さんにレース後の感想を伺うと、「ビッグバンは出産後に少し苦労するところがあって、ミルクを作って与えていたことを覚えています。当歳、1歳時は元気一杯で、すこぶる順調でした。初仔だったので少し細身の体でしたね。今日も強い競馬を見せてくれて嬉しいです。鎌倉記念で優勝したナンテカと一緒に、今度はG1でワン・ツーを決めて欲しいですね。ナンテカの方は生産馬のスマートボーイ産駒で勝てたということでも嬉しいです。」と、喜びの声が返ってきた。

 ビッグバンの母グランドエナジーは今年、父スズカマンボの牡馬を出産。鈴木さんによると、「今年の当歳は幅がある馬ですね。順調にきています。こちらも期待していますよ。」とのこと。兄に続く活躍を望んでいる。

 本馬はホッカイドウ競馬・サポーターズクラブでも人気の1頭で、全体の指名馬の中で3番目に多いという。この日も会員の方が嬉しそうに口取りに加わっていた。沢山の方の期待を背負い、今後は中央勢、他地区の強豪馬たちとも互角以上の競馬を見せてくれるだろう。
取材班