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牝馬重賞・ノースクイーンカップが行われる

  • 2009年09月24日
  • ノースクイーンカップ、最後の直線
    ノースクイーンカップ、最後の直線
  • アースファイヤーが快勝
    アースファイヤーが快勝
  • 口取り
    口取り
  • 優勝馬関係者の皆さん
    優勝馬関係者の皆さん
 9月23日、門別競馬場では3歳以上牝馬による重賞・第8回ノースクイーンカップ(H3)[ゴールドアリュール賞]が行われた。ホッカイドウ競馬の3歳以上の牝馬限定重賞はこのレースのみで、これまで強い牡馬と渡り合ってきた有力牝馬14頭が顔を揃えた。
 レースは1番人気に推されたアースファイヤー(牝4歳、父クロフネ)が先行策から直線で早々と抜け出し、後続を完封。横綱相撲の競馬で4連勝を飾った。ダート1800mの勝ち時計は1分56秒2。


 騎乗した服部茂史騎手はレース後のインタビューで、「走るごとに強くなっていて、乗っていて楽しいです。外枠だったのでスタートだけ気を付けました。(岡島玉一調教師の初重賞制覇となって)とてもお世話になっている厩舎なので嬉しいです。これからも応援宜しくお願いします。」と、明るい表情で答えた。


 アースファイヤーの生産は新冠町高江の武田寛治さん。この日は門別競馬場まで応援に駆け付け、見事勝利の瞬間に立ち会った。表彰式後、武田さんにお話を伺うと、「3連勝してこのレースを迎えましたが、今回は重賞で相手も揃っていましたからね。不安もありましたが、1番人気に応えてくれてとても嬉しいです。思っていた以上に強い内容でした。今後もホッカイドウ競馬の大きなレースを狙っていくようで、楽しみです。」と、笑顔で語った。本馬の牧場時代の印象について伺うと、「人見知りするようなところがありましたが、慣れてくると人を信用するようになって、人なつっこくなりました。少し意地の強いところがありましたね。」と、懐かしげに振り返った。


 アースファイヤーは中央競馬の未勝利戦こそ勝ち上がることができなかったが、古馬となって素質が開花し、トントン拍子でホッカイドウ競馬の重賞ウイナーに出世。道営戦ではまだ掲示板を外していない堅実さは目を引く。この秋の道営重賞戦線を盛り上げてくれる存在になりそうだ。
取材班