8月18日、登別市若草町で進めていた、ホッカイドウ競馬のミニ場外発売所「Aiba登別室蘭」がオープンし、開所式が行われた。

　ホッカイドウ競馬では、昨年から「北海道競馬改革ビジョン」に基づいて、競馬の継続と馬産地の活性化を目指し、発売拡大策として民間活力を活用したミニ場外の整備を進めている。これまでに「Aiba石狩」、「Aiba札幌中央」と、2か所の民間活用型場外を開設。「Aiba登別室蘭」は3か所目で、道内のミニ場外としては13か所目となる。

　オープンに先駆けて行われた開所式には、ホッカイドウ競馬の関係機関・団体、地元町内会、報道機関など約100名が出席。主催者を代表してHRA北海道軽種馬振興公社の三輪茂理事長は「ホッカイドウ競馬は8月13日で全82日間の開催の半分を消化した。門別競馬場は計画比118％と好調に推移しているが、道内は計画比94％と伸び悩んでいます。この道内13か所目のミニ場外は、地域の娯楽施設として育てていくことが、ホッカイドウ競馬、馬産地、地域、すべての活性化につながる」とあいさつした。

　また、地元・登別市の小笠原春一市長は「ミニ場外はホッカイドウ競馬の経営改善に欠かせないもの。関係者並び地元町内会の尽力によってこの日を迎えられてうれしい。市としても雇用促進に貢献できる施設として期待しています。地元商圏の中心として賑わいのある場にしたい。ファンと地元住民の意見を聞いて生活環境の維持をし、安定的・継続的な発展を望んでいます」と期待を込めた。

　Aiba登別室蘭の敷地面積は4305㎡で170台の駐車場を完備。フロアは700名を収容可能で、230の客席、44台の液晶モニター、6台の自動発売払戻機、1窓の有人払窓口を備えている。また、楕円形のテーブルには門別競馬場や南関東競馬場のコース説明のマットを敷く工夫が凝らされているほか、レース情報や公的ニュースを放映する「Aiba登別室蘭インフォメーションコーナー」、カウンターで競馬やほかのスポーツを楽しめるスポーツバー的なカフェ「CafeAiba」、地域の交流、イベントの場として利用できる「地域交流室」、防犯情報を発信する「防犯ほっとインフォメーション」など、これまでにないサービスや地域に根ざした施設も設けられた。

　JR東室蘭駅から約4キロ、道央道登別室蘭ICから約3．5キロと、交通の便も良いのでも、ドライブがてら寄ってみるのもいいのではないか。
取材班