馬産地ニュース

2歳牝馬の重賞リリーカップが行われる

  • 2009年08月12日
  • リリーカップ、白熱したゴール前
    リリーカップ、白熱したゴール前
  • 口を取るグランド牧場伊藤社長
    口を取るグランド牧場伊藤社長
  • 管理する角川調教師
    管理する角川調教師
  • 騎乗した桑村騎手
    騎乗した桑村騎手
 8月11日、門別競馬場では2歳牝馬重賞、第6回HTB杯リリーカップ(H3)[ロージズインメイ賞]が行われた。

 ダート1000m戦のこのレースには快速自慢の牝馬がズラリ揃い、序盤から激しい先行争いとなった。優勝したのは外目から先行して抜け出したプリモエナジー(牝2歳・父スマートボーイ)で、出遅れが響いて敗退した前走からきっちり巻き返してみせた。これで通算成績は3戦2勝。

 騎乗した桑村真明騎手は勝利騎手インタビューで、
 「(前走は出遅れてしまいましたが)今回はスタートが決まって良かったです、最後まで良い脚で伸びてくれました。今後も期待できそうです」と、笑顔でレースを振り返った。

 本馬はグランド牧場のオーナーブリーディングホースで、門別競馬場に駆け付けた同牧場の伊藤佳幸社長は、

 「この世代のスマートボーイ産駒はとても出来が良く、この馬はその中でも筆頭格ですね。血統的に馬込みを嫌うところがあって、逃げる競馬をお願いしていたのですが、逃げなくても良い競馬ができましたね。ここ(門別競馬場)の馬場も合っているのでしょう。今後はエーデルワイス賞を目指します。父譲りの先行力を生かしてこれからもっと力を付けていって欲しいです」と、期待を寄せていた。またホッカイドウ競馬から楽しみな2歳馬の登場となった。

 この日はホッカイドウ競馬「2009夏のケイバまつり」初日ともあり、多くの来場客で場内はにぎわっていた。今週のホッカイドウ競馬開催は連日重賞競走が組まれており、夏のグランシャリオナイターはますます盛り上がりを見せることだろう。
取材班