馬産地ニュース

門別競馬場でポニーレースが行われる

  • 2009年08月07日
  • ポニーレースの様子
    ポニーレースの様子
  • 優勝した中神美渚さんとお父さんの哲重さん
    優勝した中神美渚さんとお父さんの哲重さん
  • 馬場内での口取り
    馬場内での口取り
  • スターターを務めた中神志帆さん
    スターターを務めた中神志帆さん
 8月5日、門別競馬場でポニーレース「第5回浦河ジュニア・ジョッキー杯(ダ300m・距離ハンデ)」が行われた。

 今回は小学3年生から中学2年生までの10人が参加。現役騎手を彷彿とさせる人馬一体となった騎乗ぶりに場内は沸いた。当日の交流レースに参戦していた藤田伸二騎手、藤岡佑介騎手らJRA騎手も、その様子に声援を送っていた。

 レースはどの馬が勝ったかわからなかったほどの大接戦となったが、最後はクリボン号に騎乗した中神美渚さん(小3)が1着でゴールイン。嬉しい初優勝を飾った。
 表彰式のインタビューでは「優勝できてすごくうれしかったです。将来は乗馬の騎手を目指して頑張りたいです」と、ニッコリ。

 応援に駆け付けたお父さんの中神哲重さんはレースを振り返って、「今年の浦河競馬で初めて参加したばかりなので、勝ち負けよりもとにかく無事にゴールして欲しいと思って見ていました。1着になって本人もびっくりしたようですが、私も驚きました。ハンデがもらえたし、素直な馬を割り振ってくれたおかげもありましたね。ポニー少年団の皆さんに感謝しています」と、笑顔で語った。

 優勝した美渚さんのお姉さんの中神志帆さん(小5)はこのレースのスターターを務め、哲重さんが“ポニーレースのために買いました”というマーブル号は中脇剛くん(中2)を背に2着に好走。送り出した人馬の大活躍にレース後は中神さん一家に多くの祝福の声が寄せられていた。

 今回参加した子供たちの指導にあたっている浦河ポニー少年団の広瀬亨会長は、「馬を通じて子供たちが仲良く楽しめることは本当に素晴らしいことだと思います。お金では買えない価値ですね。ポニーレースがキッカケで東京競馬場での“ジョッキーベイビーズ”実現にもつながりましたし、今後も盛り上げていきたいです」と、意気込みを語った。

 当日は浦河ポニー少年団の父母の皆さんがイベント運営をサポートし、スタンド内では札幌学院大学、北海学園大学の学生グループ(北海道学生愛馬会)がポニーレースのボランティアスタッフにあたり、ポニーレース競馬新聞の配布作業やプレゼント抽選会を手伝った。

 門別競馬場を訪れた来場客の中には、「このポニーレースを楽しみに来た!」という方も多数おり、ポニーレースのファンも年々増えている様子だ。11月8日に東京競馬場で行なわれる予定のポニーレース「第1回ジョッキーベイビーズ」も盛り上がることだろう。
取材班