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新種牡馬マイネルセレクトの産駒が全国各地で勝利

  • 2009年08月06日
  • マイネルセレクト
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  • 8月より事務所を旧明和小学校側に移転したビッグレッドファーム
    8月より事務所を旧明和小学校側に移転したビッグレッドファーム
 ビッグレッドファームで種牡馬生活を送っているマイネルセレクト(牡10歳、父フォーティナイナー)の初年度産駒が、全国各地の競馬場で勝ち上がり注目を集めている。

 7月25日の小倉競馬2歳未勝利戦を産駒のコスモディエス(牡2歳、母ディーエスアレグロ)が優勝。JRAでの初勝利を飾った。地方競馬でも大井のフレンドベル(牝2歳、母ウメノローザ)、金沢のスマートパワー(牝2歳、母フォアボード)、佐賀のニッポンタイショー(牡2歳、母マイネリーベ)、北海道のセレクトシューズ(牝2歳、母ホクトジョーオー)、マックスビート(牝2歳、母タイキシルビア)が初勝利を挙げている。

 マイネルセレクトは父フォーティナイナー、母ウメノアスコット。母の母は“華麗なる一族”ハギノトップレディ。現役時代は脚部不安などで順調にレースを使えなかったが、17戦10勝、2004年のJBCスプリント(G1)を初めとして5つの重賞タイトルを獲得した。海外にも挑戦し、2004年のドバイ・ゴールデン・シャヒーン(G1)でも5着と健闘した。2006年より種牡馬入り、初年度は84頭の繁殖牝馬に配合して、47頭の産駒が誕生している。

 決して多いとはいえない初年度産駒から早くも6頭が勝ち上がり、デビュー前からマイネルセレクトに関わって来たビッグレッドファームの松尾邦宏さんも喜びと驚きを隠せないようだ。

 「マイネルセレクトは父から筋肉を、母系から柔らかさを受け継いだ馬でした。気性が勝ったスピード血統で1000m~1400mが中心となりましたが、もう少し距離に対応出来たと思います。産駒の勝ち上がっているレースが900m~1200mと、いかにも父譲りですが、距離への対応や芝の適正など、今後の産駒の活躍が楽しみです」と期待している。

 初年度84頭、2年目48頭、3年目51頭とコンスタントに配合を行ってきたが、今シーズンの配合は31頭と若干苦戦してしまった。幸先良いスタートダッシュを決めている初年度産駒の活躍で、来年度の巻き返しを期待したい。
取材班