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シルクフェイマスが隆栄牧場で種牡馬入り

  • 2009年08月27日
  • シルクフェイマス
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 2004年の京都記念(G2)など重賞3勝を挙げたシルクフェイマス(牡10歳、父マーベラスサンデー)が、新冠町の隆栄牧場で種牡馬入り。来シーズンから始まる新生活に備え英気を養っている。

 シルクフェイマスは父マーベラスサンデー、母セイントセーラという血統。クラブ法人クラブシルクホースクラブの所有馬で、総額2000万円で募集された。

 3歳春にデビューし4戦目で初勝利。その後は勝ちきれないレースが続き、4歳夏まで条件クラスにいたが、8月の日高特別(1000万下)から3連勝で一気にオープン入り。さらに年が明けて5歳春の日経新春杯(G2)、京都記念(G2)と5連勝で重賞ウイナーの仲間入りをした。G1初挑戦となった天皇賞・春(G1)はイングランディーレの3着、続く宝塚記念(G1)はタップダンスシチーの2着と健闘。暮れのグランプリ有馬記念(G1)でもゼンノロブロイの3着に入りG1制覇が期待されたが、以後は低迷。7歳になりアメリカジョッキークラブC(G2)で、2年ぶり3回目の重賞制覇を果たしたが、その後は故障に悩まされ、3度輝くことはできなかった。今年の春の天皇賞が最後のレースがとなった。

 同馬は父マーベラスサンデーが送り出した初の重賞ウイナー。父と同じように連勝で重賞ウイナーとなった姿に魅了されたファンは多く、この夏にも種牡馬となった姿を見に来るファンがたくさんいたという。

 シルクホースクラブの阿部幸也社長は「クラブの看板馬として長く活躍してくれました。種付けは近くのスタリオンに出向いて行うことになると思います。クラブとしても2~3頭繁殖を用意し、生まれた産駒を会員の方々へ提供したいと考えております」。第二の生活に入った愛馬にエールを送っている。
取材班