馬産地ニュース

北海道セレクションセール1歳が開催される

  • 2009年07月22日
  • 活躍した北海道市場取引馬セイウンワンダー号とジョリーズシンジュ号の関係者
    活躍した北海道市場取引馬セイウンワンダー号とジョリーズシンジュ号の関係者
  • ジョリーズシンジュ号の馬主Dr.K.C.Tan氏はこのセリでも馬を購入した
    ジョリーズシンジュ号の馬主Dr.K.C.Tan氏はこのセリでも馬を購入した
  • 1歳最高価格馬、インディペンデンスの20
    1歳最高価格馬、インディペンデンスの20
  • 2番目の高額取引馬、プラチナハートの2008
    2番目の高額取引馬、プラチナハートの2008
 北海道新ひだか町の北海道市場で「セレクションセール」(日高軽種馬農業協同組合主催)が行われた。

 7月21日は1歳市場。241頭(牡149頭、牝92頭)が上場され、売却頭数132頭(牡89頭、牝37頭)。売却率54.8%(前年比7.9%増)、売上総額は13億105万5,000円(税込・前年比1億4,343万円増)、平均価格は985万6,477円(税込・前年比96万2,448円減)だった。

 最高価格はインディペンデンスの20(牡 父ネオユニヴァース)で、(有)フォーレストが3,060万円で落札。生産した丸幸小林牧場(浦河町)の小林政幸さんは、「上場の順番が後半だったので心配しましたが、今年はネオユニヴァース産駒がレースで大活躍しており、産駒の売れ行きも好調だったので期待していました。当牧場の生産馬ジョリーズシンジュがシンガポールダービーを優勝したことを受けて、牧場スタッフも自信を持って、良い状態でセリに送り出すことができたと思います。最高の結果を出せて良かったです。」と、感想を語った。
 高額2位はプラチナハートの2008(牡 父ファンタスティックライト(USA))で、(有)大野商事が3,000万円で落札。生産した土田農場(三石町)の土田大介さんは、「リザーブ価格が800万円だったので、3,000万円の結果には驚きましたし、嬉しさでいっぱいです。この馬は気性のきついところはありますが、セリ場では落ち着いてくれました。牡馬にしては線のきれいな馬です。私がアメリカのセリでファンタスティックライトの初年度産駒を見た時、産駒の出来が非常に良いと感じましてこの交配を考えました。半兄のトーセンマドローナが今年5月に強い勝ち方で1勝目を挙げたことも、購買者の方に良い印象を与えたと思います。大きな舞台で活躍してくれる馬になって欲しいですね。」と、喜びいっぱいの様子だ。
 1歳市場では上記2頭が3,000万円を超える結果となり、高額3位はマドモアゼルシッシ(IRE)の2008(牡 父スペシャルウィーク)で、山元哲二氏が2,500万円で落札。こちらの生産は矢野牧場(新ひだか町)。
 
 また、セリ開始の前には市場取引馬で昨年の朝日杯フューチュリティS(Jpn1)を優勝したセイウンワンダー号、今年のシンガポールダービー(G1)を優勝したジョリーズシンジュ号の表彰セレモニーも行われ、関係者は笑顔を見せていた。
 1歳市場を振り返って荒木正博代表理事組合長は、「スタッフが一丸となって市場運営にあたり、今回は売却率、売上総額は共に増加できました。20日は天候も良く、多くの方に展示に足を運んでいただけました。厳しい経済情勢を受けて生産者が疲弊している中、JRA、東京馬主会、個人馬主の方より多数ご購買をいただき、今回の結果は皆様のご協力の賜物だと感じています。次の当歳市場も気をゆるめずに努力したいです。」と、語った。

 7月22日は当歳市場で、2009年産のサラブレッド170頭が上場予定となっている。


◆北海道セレクションセール1歳の詳細につきましては、主催者のWebサイトや以下のWebサイトをご利用下さい。
->日本軽種馬協会
->馬市ドットコム
取材班