日本競走馬協会主催の「セレクトセール2009」が北海道苫小牧市のノーザンホースパークで行なわれた。

　13日は1歳市場。156頭(牡馬103頭、牝馬53頭)が上場され、122頭(牡馬83頭、牝馬39頭)が落札。78.2％の売却率(前年比8.7ポイント増)で、総額26億9940万円(税別、同比3億円5180万円増)を売り上げた。
　平均価格(2213万円、同比23万円減)こそ、微減だったが、売却率、総売上ともに前年をうわまわることができた。

　吉田照哉同協会副会長は「現在の景気動向を考えれば信じられないという思いが強い。高額賞金やステータスに支えられた競馬という興行が、馬主層にしっかりと支えられていると改めて思いを強くした」と初日をふりかえった。

　最高価格はアドマイヤムーンの半弟「マイケイティーズの2008(牡、父ロックオブジブラルタル)」で、(有)ビッグレッドファームが1億4500万円で落札。岡田繁幸氏は「母の父にはいるサンデーサイレンスがよく表現されている。これだけの馬は世界中の市場をまわってもめぐり合えることはないと思う。しなやかで力強い筋肉が素晴らしい」と絶賛。
　
　高額第2位はフサイチパンドラの半弟「ロッタレースの2008(牡、父ディープインパクト)」で、島川隆哉氏により1億1500万円。第3位はフサイチリシャールの半弟「フサイチエアデールの2008(牡、父シンボリクリスエス)」で、大迫久美子氏が1億円で落札。上位3頭が1億円を超える盛況ぶりだった。
取材班