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ゼンノエルシドが青森の山内牧場に移動

  • 2009年07月27日
  • 青森へと出発するゼンノエルシド
    青森へと出発するゼンノエルシド
  • 同

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 2001年のマイルチャンピオンシップ(G1)を制し、2003年から種牡馬入り。2007年シーズンよりビッグレッドファームで種牡馬生活を送っていたゼンノエルシド(牡12歳、父Caerleon母エンブラ)が7月27日、同スタッドを退厩。青森の山内牧場で種牡馬生活を送ることになった。

 ゼンノエルシドは2歳秋の東京競馬場でデビュー、単勝140円の1番人気に応えて新馬勝ち。半年の休養を挟んだ3歳時には、夏木立賞(500万下)・洞爺湖特別(900万下)を勝利。4歳となった2001年の東京新聞杯(G3)で重賞初挑戦、3番人気に推されるものの8着に敗れた。降級した夏の札幌で摩周湖特別(1000万下)を3馬身半差で完勝すると、その勢いのまま挑んだ格上挑戦の京王杯オータムハンデ(G3)をレコード(1分31秒5)で優勝、初重賞制覇を果たした。スプリンターズステークス(G1)の10着を挟んで挑んだマイルチャンピオンシップ(G1)、新コンビを組んだO・ペリエ騎手の騎乗に導かれて待望のG1タイトルを手にした。通算成績は18戦6勝(重賞2勝)

 2003年よりアロースタッドにて種牡馬入り、初年度に66頭、2年目に43頭、3年目以降は35頭、33頭の繁殖牝馬を集めた。2006年の秋にビッグレッドファームに移動すると、種牡馬5年目となる2007年には62頭、6年目41頭を集めるも、今年度は8頭にとどまり青森・山内牧場に移動することとなった。

 移動当日は生憎の雨模様となったが、暴れることもなく大人しく馬運車に乗り込んだゼンノエルシド。「年齢的にもこれからの馬。まだまだチャンスはあると思っていますので、新天地で頑張って貰いたいですね。青森の馬産のお役に立てればと願っています。」と語るビッグレッドファームのスタッフに見送られ青森へと旅立って行った。
取材班