馬産地ニュース

三石で軽種1歳馬育成管理品評会が開かれる

  • 2009年06月08日
  • 牡の部最優秀賞馬の生産管理者前川正美さん
    牡の部最優秀賞馬の生産管理者前川正美さん
  • 講評をする朝井洋JRA日高育成牧場場長
    講評をする朝井洋JRA日高育成牧場場長
  • 審査風景
    審査風景
  • 牡ノ部最優秀賞 リアルターキン2008
    牡ノ部最優秀賞 リアルターキン2008
 6月5日、新ひだか町三石で1歳馬の育成管理品評会(主催 みついし農業協同組合、三石軽種馬生産振興会)が行われた。
 軽種馬の品評会とは、生産者が生産馬を育成場に送り出すまでの育成管理技術を競うもので、今年は三石地区のみが開催されることとなった。
 
 午前9時20分から牡・牝各12頭(計24頭)の審査が行われ、午後5時からは表彰式と懇親会が行われた。
 牡の部・最優秀賞に輝いたのはリアルターキンの2008(父キングカメハメハ)で、生産は前川正美牧場。表彰式後に前川正美さんにお話を伺うと、
 「この馬は生まれが遅かった(5月22日生)のですが、これまで順調に成長しており、今回高く評価していただいて嬉しいです。この馬は7月のセレクションセールに上場予定なので、今回の賞を受けてセリに向けて励みになりました。」
と、セリへの期待を膨らませていた。この品評会に向けては前川さんの息子さんも力を注いでいるそうで、
 「息子が牧場を手伝っているのですが、勉強をする意味を込めて品評会に参加しております。昨年はいろいろとアドバイスを受けました。今年は最高の賞をもらえて良かったです。」
と、前川さん。品評会が生産者の技術向上の良い機会となっているようだ。

 審査にあたった日本中央競馬会・日高育成牧場の朝井洋場長は、
「今年も素晴らしい馬が多く、順位を付けるのに苦慮しました。三石地区の品評会は今年で53回を数えますが、回を重ねる毎に爪の手入れなど、個々の馬に合わせた削蹄、装蹄がなされており、技術面の向上を感じます。今後もこの品評会が継続され、皆様の産駒の活躍と、生産地の更なる発展が実現することを願っております。」
と、講評した。

[結果]
・牡の部
最優秀賞 リアルターキン2008(父キングカメハメハ)前川正美生産
優秀賞  ガティークの2008(父ロックオブジブラルタル)土田農場生産
優良賞  ラウドヴォイス2008(父ノーリーズン)土居忠吉生産
優良賞  ユメノクラリティーの2008(父サクラバクシンオー)タガミファーム生産

・牝の部
最優秀賞 ハギノオマージュの2008(父ジャングルポケット)本桐牧場生産
優秀賞  ふくこ(父ネオユニヴァース)平野牧場生産
優良賞  ポレント2008(父ネオユニヴァース)下屋敷牧場生産
優良賞  アポロドゥルガーの2008(父ファンタスティックライト山際牧場生産

                 日高案内所取材班