馬産地ニュース

ホッカイドウ競馬門別「グランシャリオナイター」開幕

  • 2009年05月21日
  • 先着順のプレゼントコーナーには長蛇の列
    先着順のプレゼントコーナーには長蛇の列
  • 地場産の野菜や加工品も割安で販売された
    地場産の野菜や加工品も割安で販売された
  • 生産馬の優勝に大喜びの静内農高102名の応援団
    生産馬の優勝に大喜びの静内農高102名の応援団
  • 第一レース、緊張した表情で誘導馬に騎乗する賀川君
    第一レース、緊張した表情で誘導馬に騎乗する賀川君
 新生ホッカイドウ競馬は札幌開催を終えて、20日、いよいよホームレースコースとしてリニューアルされた門別競馬場での「グランシャリオナイター」が開幕となった。
 ホッカイドウ競馬の再生が期待されるだけに、開幕日のイベントは盛沢山。初夏を思わせる好天の中、先着順にプレゼントされるオリジナルバック、缶ビール、道産グルメ試食券などが用意され、開門を待つ多くのファンのために14時の開門予定は15分ほど早められた。

 第一レースから開幕を祝うような感動のシーンがあった。
 この日、ユメロマンの活躍で全国的に話題となった静内農業高校の生産馬シュぺール(牝3歳 父ウイングアロー)が出走。4番人気ながら、小嶋久輝ジョッキーを鞍上にスタートから先行し、折り合いをつけながら直線では後続馬を4馬身引き離して快勝した。
 今回、同高校では、生産科学科の生徒102名が授業の一環とした見学会を兼ねて応援に来ており、大歓声の中で感動して涙をながす女生徒もいる。ラチ沿いに陣取った応援団を不可思議な目で見ていたファンも場内放送の説明に、改めて暖かい拍手を送っていた。

 また、門別開催全日程の誘導馬の騎乗は地元のホースマン養成の専修学校優駿学園の生徒が行なうこととなり、開幕日の担当は2年生の賀川知巳君。札幌出身の17歳だった。
 第一レース、誘導馬も落着かない中、無事大役を終えた賀川君は「めちゃくちゃ緊張しましたよ。出走馬の様子もスタンドも見る余裕も無く前を見ているだけでした。でも凄く嬉しいですね。」と清々しい表情を見せていた。

 初照明の灯る第8、10レース(JRA交流競走)には、中央から武豊騎手が参戦、一番人気ながら中央所属馬のドスライス(8レース)、ピンクパンサー(10レース)に跨り貫禄の勝利を収めた。
 また、この日のパドック解説陣には、ホッカイドウ競馬お馴染みの古谷剛彦(JRDB)氏のほかに、岡田紘和さん(ビッグレッドファーム ラフィアンTC代表)、辻陽さん(様似共栄牧場)、シェーン・ホーランさん(ダーレー・ジャパン スタリオンオペレーション)らを特別ゲストに迎え、馬産地競馬一体となった演出は終日ファンを楽しませていた。
 初日の入場人員は1、698人、発売額は1億3,188万6,500円。

                          日高案内所