馬産地ニュース

浦河で第15回装蹄競技会が開催されました

  • 2009年04月16日
  • 蹄鉄をはずす
    蹄鉄をはずす
  • 単独造鉄
    単独造鉄
  • 装蹄
    装蹄
 全国装蹄競技大会の予選も兼ねた「第15回装蹄競技大会(主催・北海道日高装蹄師会)」が10日、浦河町の日本中央競馬会日高育成総合施設軽種馬装蹄所で開催された。

 競技は、北海道日高装蹄会が選出した8人で行なわれ「装蹄判断」「装蹄」「単独造鉄」の3種目について実施された。
 この競技大会は、2005年にスタート。以来、地味で危険が付きまとうために陽の目をみることが少なかった装蹄部門の技術向上と普及など、その役割を果たしてきた。そうした功績も評価され、近年では馬のフットケアに関する調査研究が進み、装蹄部門の重要性がクローズアップされていることから注目度もあがっている。
 
 「装蹄判断」は、馬の体格や歩様から適した装蹄を見極める競技。馬の四肢や足の運びなどから、その馬に最も適した装蹄を用紙に記入する。「装蹄」は、燃え盛る火炉に蹄の元になる鉄の棒を入れて熱し、ハンマーで形を整えて装着する。選手たちは熱と制限時間と戦いながら汗だくになって取り組んでいた。また、「単独造鉄」では1本の鉄かんから制限時間内に前後各1個の蹄鉄を作製する。
 3種目合計500点満点で採点が行なわれ、優勝は昨年に引き続き苫小牧市の中館敬貴さん。以下、豊巻亮さん(浦河町)、伊澤明仁さん(安平町)、大東正史さん(浦河)の4人が全国大会への切符を手にした。

                    日高案内所取材班