１９９９年のＪＲＡ賞最優秀２歳牝馬ヤマカツスズランやシンガポールＧＣの勝馬エルドラドなどを送り出したひだか東農協主催の「北海道市場サラブレッド２歳トレーニングセール」が12日、浦河町のＪＲＡ日高育成牧場で行われた。
　ときおり、雨が混じるあいにくの天気となったが、５３頭（牡２５頭、牝２８頭）の上場で２９頭（牡１９頭、牝１０頭）を売却。５４．７２％の売却率で売上総額は１億９４１４万５０００円（税込）となった。

　午前１０時にスタートした調教供覧では、１周１２００ｍの馬場を使って日頃の調教の成果を発揮。多くの馬が最後の１ハロンを10秒台で駆け抜けるなど仕上がりの良さをアピールした。
　最高価格を記録したのは「エイシングレシャス07（牡、父エイシンサンディ）」。半姉にチューリップ賞など重賞２勝の快速馬エイシンルーデンスのいる血統で、公開調教では22秒２～10秒０。最後の１ハロンは上場馬中最速を記録し、新冠町のビッグレッドファームが２９４０万円で落札した。
　これに次いだのは、同３番「アイコチャン２００７（牡、父スキャン）」と同８番「カガミサンデー２００７（牡、父フレンチデピュティ）。前者は22秒９～10秒９の時計を記録して京都府の㈱ファイブウインが、24秒１～11秒０を記録した後者は千葉県の田辺正明さんが１５２２万５０００円で落札した。
　牝馬では２ハロン計測で１番時計となる21秒２（最後の１ハロン）は10秒４を記録した「マーメイドゴールド２００７（牝、父マリエンバード）」が１１２３万５０００円で宮城県の島川隆哉氏によって落札された。
　谷口貢組合長は「厳しい市場を予測していたが、多くの方に来場いただいて、予測を超える売上を記録することができた。取引馬の活躍を祈りたい」と市況をふりかえった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　日高案内所取材班

　市場の概況
[サラ２歳トレーニングセール]
上場頭数：　 53頭（前年度比　63頭減）
売却頭数：　 29頭（前年度比 16頭減）
売却率　： 54.7％（前年度比　15.9％増）
売上総額： 1億9.414万5.000円（同1億1.173万500円減）
平均価格： 669万4.655円（同10万2.578円減）

詳しくはこちら
　ひだか東農協
　馬市ドットコム