馬産地ニュース

浦河でJRA育成馬の展示会が開かれる

  • 2009年04月14日
  • 多くの関係者やファンが集まった展示会場
    多くの関係者やファンが集まった展示会場
  • セイウンワンダーの全妹~めったに牧場を離れない生産者の筒井さんも逞しくなった愛馬に再会
    セイウンワンダーの全妹~めったに牧場を離れない生産者の筒井さんも逞しくなった愛馬に再会
  • 騎乗供覧で育成調教の成果が披露された
    騎乗供覧で育成調教の成果が披露された
 JRA日本中央競馬会日高育成牧場の育成馬展示会が13日、同牧場で開催された。同牧場で育成、調教された2歳馬56頭(牡27頭、牝29頭)が、集まった約200人の前に展示された。
 
 JRA育成馬は、JRAの専門購買官が全国の1歳市場で購入した馬を、日高、宮崎の施設で育成、調教したもの。強い馬づくりの一助となるために海外の育成調教方法を導入したり、研究成果を実戦し、その成果を広く普及させるために行なっている。今回、展示された馬たちは4月27日に中山競馬場で行われるブリーズアップセールなどに上場されて、競走馬としてデビューすることになる。
 
 好天に恵まれたこの日は、生産者はもとより、馬主や調教師が多数来場し、育成状況や馬体、性格などをチェックした。
 坂本浩治同牧場副場長は「今年は雪が多かったことで、屋外1600㍍ダートトラックの利用開始が遅れたものの、屋内坂路馬場利用することで例年とかわらぬ仕上げができたものと思っています。若駒の成長に合わせた調教メニューの作成やバランスのよい給餌に加えて、「ハッピーとフレッシュ」に重きをおいた馬の精神面に留意し、すべての馬が競走馬としてのスタートラインに立てるよう努力しています」とコメント。
 
 展示会終了後には1600m馬場を使って調教供覧が行なわれ、順調な育成過程をアピール。「ブリーズアップセールでは、早い時計にこだわっていません。馬の走りたい気持ちをためた、力あふれる動きを披露することができました」と満足そうに展示会、騎乗供覧をふりかえった。

                  日高案内所取材班