馬産地ニュース

JBBA2008年度生産育成技術者修了式

  • 2009年03月13日
  • 一年間の成果を騎乗で披露した
    一年間の成果を騎乗で披露した
  • 木村慶純静内種馬場場長から修了証書を受け渡された
    木村慶純静内種馬場場長から修了証書を受け渡された

  • 今原照之JBBA日本軽種馬協会副会長からはエールを送られた
    今原照之JBBA日本軽種馬協会副会長からはエールを送られた
  • 逞しくホースマンとして旅立つ修了生たち
    逞しくホースマンとして旅立つ修了生たち
 JBBA日本軽種馬協会が行っている生産育成技術者研修の2008年度(第30期)修了式が3月12日、JBBA同協会静内種馬場研修所で行われた。「生産育成技術者研修」は、国際化時代を迎えて、強い馬作りには優秀な人材の養成が欠かせないものとして平成2年からスタートした助成事業だ。
 第30期修了生は、北海道内外から集まった20歳から30歳までの男子のみ8人。1年間の寮生活の中で騎乗技術や馬との接し方などはもちろん、町の行事にも積極的に参加して協調性や自立心などを学んだ。
 
 修了生たちは、それぞれの愛馬に騎乗して集まった父兄や牧場関係者らの前で1年間の厳しい訓練の成果を披露した。
 ひとりづつ、木村慶純静内種馬場場長から名前を呼ばれて修了証書と記念品を渡された修了生たちは神妙な面持ちで1年間を振り返るとともに、ホースマンとしての第1歩を力強く踏み出した。
 これまで、335人の優秀な人材を送り出した同事業。その就職率は100%を誇り、また高い定着率で定評がある。「修了生たちは騎乗の基礎が出来ているから、悩んだときや迷ったときに基本に戻ってこれる。自己流で騎乗するものとは、その点で大きく違う」と牧場関係者からも評判だ。
 
 修了式には、佐藤忠彦日高支庁産業振興部長や新ひだか町農林水産部農政課の秋山照幸主幹、朝井洋JRA日高育成牧場場長、荒木正博HBA日高軽種馬農協組合長らも出席。修了を祝うとともに、若きホースマンたちを励ました。
 東京から駆けつけた今原照之JBBA日本軽種馬協会副会長からは「プロとしての自覚を持って、今後も厳しく自己研鑽に励んで欲しい」とエールが送られ、逆に研修生からは同副会長に対して感謝の気持ちを込めた花が贈られた。
 研修生代表になった渡由勝さんは「最初は仲間とうまくやっていけるか不安だったが、教官や寮監、寮母さんたちのおかげでとけ込めることができた。馬と、仲間に感謝し、研修生としての誇りを忘れずに業界の役に立てるように頑張りたい」と力強く語った。

日高案内所取材班