馬産地ニュース

日高女性軽種馬ネットワークフォーラムが開催

  • 2009年12月22日
  • 日高女性軽種馬ネットワークの高村洋子会長
    日高女性軽種馬ネットワークの高村洋子会長
  • 日高軽種馬農業協同組合の中橋渡氏
    日高軽種馬農業協同組合の中橋渡氏
  • 写真家の内藤律子氏
    写真家の内藤律子氏
  • 基調講演の様子
    基調講演の様子
 12月18日、新ひだか町静内の公民館で「日高女性軽種馬ネットワークフォーラム」が開催された。

 このフォーラムは日高管内の軽種馬生産に係わる女性農業者で構成される「日高女性軽種馬ネットワーク」による初めてのフォーラムで、同ネットワーク会員37名を含む約50名が会場を埋め尽くし、日高軽種馬農業協同組合で市場営業担当部長を務める中橋渡氏と、1989年度JRA馬事文化賞を受賞した写真家の内藤律子氏が基調講演を行った。

 中橋氏は「軽種馬生産界の現状~きくばり~」と題し、軽種馬産業の現状について詳細なデータを用いながら説明し、馬主の方を連れて牧場を案内した経験をもとに、来客時の対応の仕方や牧場の美化についてレクチャーした。

 内藤氏は「サラブレッドに魅せられて」と題し、写真家としてのこれまでを振り返りながらサラブレッドの魅力を訴え、写真家ならではの視点で馬の性質、綺麗な牧場の景観について語り、後半ではホースセラピーの事例・効果にも触れ、参加者は興味深く耳を傾けていた。

 同ネットワークの高村洋子会長は、「無事にフォーラムを終えることができて良かったです。このネットワークを設立し、このフォーラムを開催するに至るまで、行政との関わりなど難しい問題が多く、本当に苦労しました。今ようやくスタートラインに立ったという気持ちです。今後様々な活動を積み重ねて、このネットワークの基盤を築いていきたいです。」と、振り返った。

 同ネットワークでは今年、「軽種馬生産技術研修会」や管内小学校での「馬文化出前教室」など積極的な活動を実施しており、来年1月には経営に関する研修、2月には出産に備えての技術研修を予定しているという。
取材班