馬産地ニュース

浦河町にて馬ラエティ町民講座が開催される

  • 2010年02月26日
  • 会場風景
    会場風景
  • スダイドを用いて講義をするJRA日高育成牧場朝井場長
    スダイドを用いて講義をするJRA日高育成牧場朝井場長
  • 馬頭琴演奏も行われた
    馬頭琴演奏も行われた
 日高支庁、浦河町教育委員会では、25日夜、「馬ラエティ町民講座」を開催した。この講座は地域に根ざした馬文化の定着を目指して平成16年から開催している馬講座で、主には普段、馬とは関係ない暮らしをしている町民を対象としている。

 主催者を代表して北海道日高支庁地域振興部地域政策課の平賀功浩課長は「日高地域は、軽種馬の生産が全国の8割を占める生産地域です。馬は、日高地域の基幹産業であり、また牧歌風景は全国に誇る貴重な資源です。この馬文化を内外に広めることにより、活力ある地域づくりを目指していきたい」と挨拶。

 会場には町民や軽種馬関係者約150人が参加。会場は立ち見が出るほどの盛況ぶり。写真家の内藤律子さんは「被写体はいつもサラブレッド」と題してサラブレッドとの出会いや馬の写真を撮るようになったきっかけ、あるいはこれまでに撮影した馬の思い出などをスライド100点とともに紹介した。

 JRA日高育成牧場の朝井洋場長は「浦河と日高育成牧場~競走馬の生産・育成あれこれ」をテーマに浦河に馬産が根付いた歴史や、過去の高額賞金獲得馬の誕生月や出生時の母の年齢などをデータを交えて馬産の難しさを分かりやすく解説した。

 また、講演の合い間には日高馬頭琴クラブの太田裕剛さんによるモンゴル伝統の擦弦楽器、馬頭琴演奏なども行なわれ2時間の町民講座は和やかなうちに終了した。
取材班